海外展開と聞いてまず思い浮かべるのは、
日本発の素晴らしい「製品」を海外で売り込むことです。
日本には、伝統ある技術を駆使して作り上げる工芸品がたくさんあります。
海外展開をする「製品」となると、うるしを使った漆器であったり、
和紙と竹細工の技術を駆使して作り上げる扇子などを
思い描く方も多いのではないでしょうか?
こうした伝統工芸品、あるいはそれに準ずるものは、
絶対的ば美しさを兼ね備えていますので、
胸を張って海外展開していくことができると思います。
ただ、今日に至って日本の伝統工芸品の多くは
海外展開され尽くされた感も否めません。
私は過去にアメリカに暫く住んでいたこともあり、
今でもSNSを通じて海外の人間と交流があります。
そんな私が、最近、
「もっと積極的に海外展開したら良いのでは?」と思うことがあります。
それは「俳句」です。
今ではHaikuという単語となって、
知識階級層の人間を中心に認知されている言葉遊びです。
俳句そのものは日本発の「製品」ではなく、
ある種の「遊び」、もしくは「文化」の類のものです。
しかし、この俳句に関わる付加的なものを加えることで
日本発の新しい「製品」や「サービス」を
プロモートできるのではないかと考えています。
例えば、現アメリカ大統領であるトランプさんは
以下のような俳句をツイートしたことがあるそうです。
I will be back soon.
Happy Thanksgiving to all.
Very exciting!
勿論、日本の俳句とは全く違うもので、どちらかというと
アメリカでhaikuと言われているのは、俳句的な何かです。
これを日本人の感覚で、校閲し改定するようなサービスが
あれば海外展開できるのではないだろうかと思ったりします。
また俳句好きな海外の方が作った俳句に合うような
日本の製品を提供するというようなことも面白いかもしれません。
逆に、何か製品を展開する場合でも俳句的要素を
キャッチコピーなどに織り込むことで、日本の素晴らしい俳句という
言葉遊びの文化を展開することができる可能性持っています。
俳句そのものを輸出して展開していくことはできませんが、
俳句的要素を織り込むことで俳句という文化を世に広めることに繋げる、
逆に俳句的要素によって製品の日本らしさを表現するということを
考えてみるというのはいかがでしょか。