ビルの中に必ずあるもの、それは、エレベーターではないですか。

日本だろうと、海外だろうと高層の建物になればなるほど速くて、

かつ、揺れの少ない安定性のあるエレベーターが求められています。

 

海外展開をしている日本のエレベーターメーカの多くは

皆さんが良く耳にしている、大手企業の三菱電機、東芝、

この木何の木のCMソングで有名な日立があります。

今では東京のシンボルでもある、東京スカイツリー、上海タワーが

シンボルで中国でも日本の技術が使われております。

 

では、海外展開する上での日本のエレベーター技術の売りと、

どのように技術発展を遂げてきたのかを見てみましょう。

日本にエレベーターの原型が登場したのは江戸時代とされています。

昔からあった技術の一つにからくりがあります。

からくり人形を聞いたことがある人は多いかと思いますが、

からくり技術は人形以外にも、手動ですが扇風機や文字書き人形が作られておりました。

その中には、エレベーターもあります。今とは違い、もちろん手動式のつるべ式となっていて、

食事を運ぶ際に使われていたり、本を運ぶために使っていたようです。

つるべ式はかごの中に荷を入れて、重りの重さを利用して少ないエネルギーで

効率よく運搬されていたようです。現在の方式と似ていますね。

そして、時は流れて蒸気機関と水力、電気が登場し始め、19世紀初頭頃には水圧を利用した

エレベーターが登場し、実際に工場などで利用し始め実用となっていき、

1853年にニューヨーク万国博覧会で、エレベーターにロープが切れた際に

落下を防止する装置が備えられたものが登場し、これが、世界初の実用的なエレベーターの誕生でした。

 

その後は、次々と技術発展していき、ついに日本発の近代エレベーターが、

1890年に東京浅草の凌雲閣に設置されました。

当時は、エレベートルと表記され、到着階は1階から8階だけを止まる構造をしていたようですが、

故障が多く、後に撤去されてしまったようです。

大戦中は、あの有名な戦艦大和にも設置されていた、エレベーターですが、

戦争後の復興や経済成長などで、さらなる進化を遂げていきます。

1961年に、京都国際ホテルが開業し、ホテルに設置されていた

エレベーターは当時、日本最速だったそうです。

建設ラッシュが、加速していき、高層階の建物が増え、

エレベーター需要が増す中でさらに技術発展を遂げていきます。

 

1978年にサンシャイン60が開業し、その速度は、36kmで当時の世界最速のだったそうです

今の我々からすると、遅く感じるかもしれませんが、このあたりから、

日本のエレベーター技術が世界の上位になってきたようです。

そして、2010年に開業した、UAE ドバイのブルジュ・ハリファ、

2012年の東京スカイツリー、2016年の中国の高層ビル上海中心に設置されているエレベーター、

いずれも日本のメーカーのものです。

今では、安定性、お客様の前で数ミリ以内で止まる技術、そして、到着する速さ、すべて、

今では、世界一の日本のエレベーター技術。

からくり技術由来の、歯車同士のかみ合わせがここでも生きて、活躍しているようですね。

途上国向けの海外展開で、エレベーター需要は高まるかと思われますし、

テレビでもたびたび紹介さている、軌道エレベーターにも日本の技術が使われることでしょう。

 

これからも、日本のエレベーター技術が世界をリードしていくといいですね。

 

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