高級品とされてきたステーキを、

お手頃な価格で提供することで成長してきた「いきなりステーキ」。

 

国内で店舗網を急拡大してきた勢いに乗り、

2017年2月にニューヨークに海外第一号店を出展しました。

 

その後も店舗を増やし、ニューヨーク市内に11店舗を経営するまでに。

ステーキの本場に乗り込み名を上げることで、

本格的に海外展開をしていくという野心的なビジョンが見えました。

しかし、ニューヨーク進出後は苦戦が続きました。

 

2019年2月には、ニューヨークの11店舗中7店舗を閉店すると発表。

大幅な路線変更を迫られ、海外展開の野望は

暗礁に乗り上げてしまったと言わざるおえない状況となったそうです。

なぜいきなりステーキの海外展開が苦戦を強いられてるのか?

そこには日本企業の海外展開成功のカギが見えてきます。

 

いきなりステーキが日本で支持を集めた理由とは、

徹底的なコストカットによるお手頃価格でのサービス提供です。

立ち食い形式の導入やコックのパートタイマー形式での契約など、

価格を抑えるためにこれまでにない方法を大胆に導入してきたいきなりステーキ。

しかし、海外ではそうした方法が受け入れられなかったことが

海外展開の苦戦の理由としてあげられています。

立ち食いそばなど日本では立ち食い形式を受入れる土壌がありましたが、

アメリカには立ち食い文化はありませんでした。

ステーキは高級品、高めの値段を払う分は

サービスの充実にあててほしいと考えるアメリカ人。

サービスを抑えコストカットを優先する経営方法は、

アメリカ人のステーキに対する意識とのギャップを

埋められなかったと経済紙などで報じられています。

 

ただ、私はそれ以前の問題もあったのではないかとも考えています。

既に強固な強豪相手がいる本場で、日本から来た企業のサービスや製品は

信頼で劣るという現実です。見方を変えてみましょう。

寿司の本場日本、銀座のど真ん中で、

海外で人気の出た外国人が経営する寿司店が出店して上手くいくでしょうか。

しかも、そのお店の商品に特段特徴はなく、売りはコストです。

これでは厳しいですよね。

日本人とっては寿司は何百年もの歴史を積み重ねてきた

特別な食べ物、国内で修行をしていない外国人の経営の店だと

どうしても色物としか見てもらえません。

どこの国でも、伝統があり誇りを持つサービスや製品ほど自国産への信頼が高いのです。

いくらコストが安くても、信頼がないお店にお客さんは来ません。

いきなりステーキの海外展開のつまずきは、他の日本企業にも学ぶべき点があります。

本場で勝負したいのならば、コストパフォーマンスよりも目の肥えた

お客さんの信頼をいかに勝ち得るかということに注力すべきだったのかもしれません。

参考文献
日本経済新聞の記事
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO41304440V10C19A2000000?s=0
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO41278650U9A210C1DTD000?s=0

 

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