日本企業の多くは海外展開でつまづき、苦戦していますが、

比較的成功を収め海外で活躍する技術があります。

 

それはカーボン、いわゆる炭素繊維素材です。

素材の技術は日本もまだまだ世界のトップランナーですが、

特に炭素繊維素材の海外展開は著しいと言えます。

大きなものであればボーイング社の大型旅客機ボーイング787の

主翼部分のカーボン素材は日本で製造され、

わざわざアメリカへ空輸、納入されています。

 

このように大きな工業製品の海外展開での成功を収めているものもあれば

小さなもの、趣味やスポーツで用いられるものについても

この日本のカーボン素材の技術は生きているのです。

 

今回紹介するのはそういった製品の一つ、

ロードバイクと呼ばれるスポーツ自転車のフレーム部分です。

このフレーム部分はかつて鋼管やアルミで製作されることがほとんどでしたが、

炭素繊維を使用したカーボン素材が衝撃吸収や軽量化に寄与し、

強度も申し分ないことから現在プロやオリンピアン、

そしてアマチュアであるホビーレベルのロードバイク愛好者まで

幅広く普及するようになりました。

 

そこで使われているのが日本の炭素繊維のシートです。

このシートを形成、加工することによって多くのロードバイクが製造されているのです。

この炭素繊維のシートは早くから海外展開を行っており、

日本のメーカーは高いシェアを誇っているのです。

もちろん品質も高く、プロのレベルで多くの成功を収めてきました。

特に有名なのがツールドフランスでの成功です。

ツールドフランスと言えば自転車レースを知らない方でも

知っている世界的にもメジャーな大会です。

さらにヨーロッパではサッカーやF1などに並ぶ

熱狂的なファンを多く抱えるプロスポーツの最高峰の一つとなっている

自転車レース最大のイベントでもあります。

 

そこで2018年現在も記録的優勝回数を重ねている

ロードバイクチームの使用する自転車が

この日本企業の炭素繊維技術を用いたカーボンシートで作られているのです。

もちろん成功はこれだけでなく海外の多くのプロからも愛用され、

日本の炭素繊維の技術をいかんなく発揮しています。

 

そんな炭素繊維を扱う日本の大手繊維メーカーは東レです。

このツールドフランスに勝利しているロードバイクも

東レの素材を100%使用したフレームなのです。

このロードバイクを扱うメーカーがわざわざ公式サイトで

その素晴らしさを強調するくらい優れた素材を開発しており、

縁の下の力持ちではありませんが、その活躍は目覚ましいものがあります

(出典元は下記サイト)。
現在日本は多くの技術分野でアジア諸国に後れを取っており、

産業構造の改革を迫られているのが現状です。

ただ、このように小さな成功ではありますが

こういった素材分野のような黒子の分野の海外展開によって

企業の活路を見出すという考えもあるのではないでしょうか。

 

出典元:

http://www.pinarello.com/en/technology/think-asymmetric/torayca-65hm1k-with-nanoalloy-technology

 

 

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