リス、チビ・シマリス(Chipmunk)、ウサギは
ウチの庭には時折「珍客」がやって来ます。
先日は小型(子供?)の
そして、
”常連客”のリスを襲う(追っかける?)
場面に遭遇しました。
一方、同じころ…、
次女のアパートの家には犬を飼っていますが、
盛んに吠えるので
見るとスカンクが…。
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ところで、
鷹…タカ、と言えば、
タカの眼。
タカは上空から森全体を見る。
長期、全体像を把握し、
基本的な判断材料を見出し、意思決定する。
それに対し、
ミミズの眼で、
(ウチではリスの眼?)
地に足をつけて、
タカの眼に沿った具体的な行動する。
私達は
タカの眼 と ミミズの眼 を
バランスよく併せ持ち、
向かっている方向が時代の流れに沿っているのか、
ビジネスモデルや仕組みが人の幸せに確かに貢献するのか、
夢に繋がる具体的な行動を伴っているのか…、
最近、
「価値の本質」に付いて考える機会がありました。。
そもそも、
お金は等価交換の道具であるはずですよね。
自分 と
世間の一般的な(市場) の
価値認識が異なっている
このズレを的確に判断して
資金を投じるのが
「投資」。
私たちが通常行っているビジネス、
モノの売り買いはどうなのか?
でも、その点に付いて
少し掘り下げて考えてみると、
課題が見えて来ます。
そもそも、
資本主義は
価値と価値の交換で成り立っていますが、
本人が感じている価値 と
相手が感じている価値 が違う
即ち、
等価交換でありながら、
不等価交換で成り立っている、
とも言えます。
そう考えると、
ビジネス…、
モノの売り買いで成り立つビジネスは、
ある人にとっては 100円 の価値。
別のある人にとっては 150円 の価値。
或いは 1,000 円の価値になるかもしれません。
極端な例では、
ある人にとっては全く不要なものが、
ある人にとっては必要なものだからこそ成り立っている…。
例えば、
我が家には幼い子供達の来ていた服が箱の中に入っています。
でも、オトナになった今は2度と着ることはありません。
完全な不用品です。
つまり、ウチにとっては価値がゼロです。
現代社会では
この様な不用品はネットオークションに出せば
500円にでも、1,000円 にもなるかもしれません。
必要と思う人、
欲しいと思う人がいれば
オンライン上で掲載すると、たちまち売れてしまう事も珍しくありません。
アマゾンでの中古品販売も同じことですね。
これを
「海外展開のビジネスに応用できませんか?」
人がそれぞれ認識する価値が違う、
からこそ成り立っている
それではなぜ、
人がそれぞれ認識する価値が違うのでしょうか?
世界に74億人の人がいるならば、
この全世界には74億通りの価値観が存在しています。
世界196か国あるとすれば
196通りの価値観、
196種類の異なったニーズがあるかもしれません。
今、この瞬間の自分の「価値観」は、
今、この瞬間の自分だから持っている独特の「価値観」です。
同様に、
今、この瞬間の自社の「価値」は、
今、この瞬間の自社だからこそ提供できるオンリーワンの「価値」です。
従って、
100% で自社の価値観を貫いた場合、
100%、完全に孤立します。
「自分に正直に生きる」
という信念に基づいて本当に自分に正直に生きると、
完全に孤立します。
良い商品を作っているのに
販売が上手く行かない、
職人気質の会社の陥っている最大の罠です。
・「決して妥協したくない!」
・「自分に正直に生きる!」
・「いつか世間が分かる日が来る!」
「凄い技術、素晴らしい製品だ」
と判断しているのは、
その会社だけの「価値観」によるものです。
「こだわり」は
時を経て、
画期的な価値・イノベーションを起こす事もあります。
どこの方向にベクトルを向かわせるのか、
どの様な価値を提供することで
如何に多くの人達に貢献できるのか、
という、
「タカの眼」を持たないと、
中長期的な視点で
全体を見ないと、
ビジネスで成功することは
かなり困難になりそうです。
こだわりで
「自分は自分を貫いた!」と
自己満足に浸ることはできますが、
成功確率はかなり低い。
自分が作りたいものを作るのではなく、
人が必要としているものを作る。
「この人は、何に興味・関心があるのだろう?」
「この人は、今、どんなことに悩んでいるのだろう?」
「この人は、今、何を必要としているのだろう?」
「この人は、今、何をしたら喜んでくれるんだろう?」
と相手に想いを寄せることは
妥協ではなく、愛です。
仮に、自分にとっての認識としては 100円 のものだったとしても、
相手が 1,000円 だと認識してくれるものがあるのであれば、
それを「作る」、
相手に見て頂く、知って頂く、
そして相手の納得してくれる価格で
「売る」。
もし、
本当に 100% 自分を貫きたいのであれば、
それはビジネスとしてやるのではなく、
自分が本当に作りたいものを作りたいなら、
「趣味として」作るべき、
なのかもしれません。
ビジネスの本質は、
たとえ、
自分にとっての価値が 100円 だったとしても、
相手にとっては価値が、110円、150円、200円、1,000円… のものを提供すること。
結果として…、
・自分の認識価値:100円と相手の認識価値:1,000円の交換かもしれません。
・自分の認識価値:100円と相手の認識価値:10,000円の交換かもしれません。
・自分の認識価値:100円と相手の認識価値:100,000円の交換かもしれません。
愛のない人がビジネスをやっても決して上手く行きません。
ビジネスで大成功を収めた人は、
自分の「価値観」を貫いた人なのではなくて、
他人の「価値観」を満たしてあげた人。
多くの人が求めているものを提供したから、
多くのお金を受け取れた人
何が欲しいのでしょうか?
自己満足が欲しいのしょうか?
自己満足が欲しいのであれば、自分を貫けばいい。
自分自身にだけ興味・関心を持ち、自分が作りたいものを作ればいい。
そうすれば、自己満足は得られます。
ただ、
「自分の凄さをいつか世間が分かる日が来る!」 は
もし、
お金が欲しいのであれば、
ビジネスで成功しようと思うなら、
満たすべきは、自分ではなく相手。
相手が必要としているものを提供すればいい。
資本主義は
価値と価値の交換という等価交換でありながら、
自分にとっての認識価値: 100 円 のもの と
相手にとっての認識価値: 10,000円 のもの をも
交換できる不等価交換でもあります。
これは、
日本の中小零細企業の
海外進出にあたって
特に
注目したい考え方になります。
特別もの凄い能力が…、とか、
並外れた技術力がないと太刀打ちできない…、
一時的に売れたとしても、
それが継続できるでしょうか…?
日本国内での実績や
自社の「現在の」能力ではなく、
ひたすら
未来進行形で考え、
現在進行形で行動する。
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招かざる客(隣人?)の
ウサギは庭の植えた野菜を食べ荒らし、
シマリスは、家の周りのあちこちに穴を掘って、
小さなフェンスを張ったり、
穴を埋めたり水責めしたり…。