*正確な社名・商標は『キユーピー』ですが、一般的認知度を鑑みて以下、『キューピー』で統一させていただきます
マヨネーズは「マヨラー」という単語が出来るほど
日本の食生活に欠かせないものとなっています。
マヨネーズの起源を遡るとどうやら諸説あるようで、
スペインと言われていたりフランスと言われていたりします。
スペイン領のマヨルカ島のソースだからマヨネーズという説が有力ですが、
マヨネーズという言葉がフランス語であったりと複雑な背景が垣間見えます。
しかし、マヨネーズはヨーロッパに起源を持つというのは間違いありません。
ヨーロッパに端を発したマヨネーズですが、
現在では日本のマヨネーズもまた海外展開しているのはご存知ですか?
まず、私がこの疑問を突きつけられたきっかけは
来日しているアメリカの友人と食べ物の話をしている時の事でした。
ピザはアメリカでも大人気なので、日本のピザは彼の目にどのように映るのだろうと
思い彼を誘いピザを食べに行きました。
そして私がトッピングにマヨネーズを選んだその時……
「え?キミはピザにマヨネーズをかけて食べるの? 普通だったらあり得ないね!」
彼はそう言いました。その時の驚きはまさにカルチャーショック。
聞くところによればアメリカのピザはチーズピザに
ペパロニ・ソーセージ・肉・野菜のトッピングが一般的なようです。
文化の違いに驚きながらも美味しいものは美味しいのだから
「とりあえず食べてみないか?」と彼に薦めました。
最初は冷やかしていた彼もどうやら好奇心が勝ったらしくいざ実食。
すると……「うまい!! このマヨネーズはアメリカのものと違う。
何というマヨネーズなんだ?」と大絶賛。
それがキューピーマヨネーズである事を告げると、
彼は帰国時に喜色満面でキューピーマヨネーズを買って帰りました。
こうなると俄然、海外のマヨネーズに興味が湧いた私は
海外のマヨネーズを調べてみました。すると何ということでしょう。
海外のマヨネーズは色が白いのです。
色が異なる理由としては、キューピーマヨネーズは卵黄のみを使い、
海外のマヨネーズは全卵を使うのだとか。納得ですね。
中でもキューピーマヨネーズはとりわけ黄卵にこだわっているためことさら黄色いのです。
色の違いはもちろんの事ですが、マヨネーズの容器が瓶である事も私には驚きでした。
海外のマヨネーズを入手して使ってみたのですが、
マヨネーズはジャムのように瓶詰めになっており、
使用の都度スプーンで取り出すのが一般的。
チューブ型に慣れた私には使いにくかったですね。
そして肝心の味はというと、酸味が薄く淡白です。
クリーミーな感じはしますが、調味料として自己主張が弱く感じ、
確かにこれならばピザには合わないかな……と思わせられました。
これはマヨネーズを作るために使っている酢が異なる事も大きく影響しているようです。
キューピーマヨネーズは創始者である中島董一郎氏はアメリカに派遣されていた折、
サラダに利用されていたマヨネーズに注目しました。
帰国後、日本人の体格向上を願い栄養価を高めるため、
当時輸入していたものの倍の卵黄を使った事でキューピーマヨネーズが誕生したのです。
その味は広く日本人に受け入れられ、生活に浸透し、そして海外進出しています。
(出典:キユーピー マヨネーズヒストリー https://www.kewpie.co.jp/mayo/history/)
現在キューピーマヨネーズの海外売上高は2015年~2017年の比較で50億円増となっております。
味はもちろんの事、容器を使いやすく改良した事も一役買っているのではないでしょうか。
日本人は昔から物を改良するのがうまいと言われていますが、キューピーマヨネーズもその一例です。
日本は様々な物を海外から取り入れ、改良して来ました。
海外展開のヒントはここに隠されているのかもしれませんね。
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