近年、日本の製品は「COOL JAPAN」と評され海外で高い支持を得ていると
テレビや雑誌等で知る機会が増えてきました。
しかし、私たち日本人は生まれてこのかたその恩恵に預かっているので、
なかなか「COOL JAPAN」を改めて体験・認識することは難しいと感じます。
そんな中、私はオーストラリアで一年半生活する機会があり、
日本のある製品が海外展開し成功していることを知りました。
その製品達とはズバリ、文房具。ここではその製品達をいくつか紹介していこうと思います。
この記事を読まれている方は「筆記用具など海外展開しなくても現地で入手できるのでは?」
と疑問に思ったかもしれません。しかし私たちの想像以上に海外の筆記用具のクオリティは
かなり低いです。特にシャープペンシル・ボールペンなどは新品にも関わらず芯・インクが出ない、
グリップ部分がすぐ壊れる、書きにくい等、日本では考えられないほどの物です。
そんな中で人気を博しているのが日本の筆記用具達です。
ポイントはクオリティと値段。私たち日本人も日常的に筆記用具を使用しており、
頻繁に買い換えることが少ないことからもそのクオリティが海外製品よりも高いことは
言うまでもないでしょう。そして値段が比較的安い(現地製品と同等または少し安いくらい)
というのも人気のポイントの一つでしょう。
そして以上の二つのポイント、「ハイクオリティ(書きやすい)」×「低価格」が
クロスミックスすることにより、強力な「意外性」を生み人気を得ているのではないでしょうか。
まずは手帳。日本であれば年末の書店で見かけることがありますね。
約一年分のカレンダーとそれに付随したスケジュール帳がミックスされており
予定の管理がしやすい社会人必須のアイテムです。
しかし海外では革張りの手帳風なノートはあっても日本のような
「手帳」は海外製のものではあまり見かけることができません。
そこで日本の手帳がとても便利だということで注目されており、
携帯のスケジュール帳と併せて使用している方もいます。
また、ノートに関しても海外製のものはページがすぐばらけてしまったり、
インクが滲みやすかったり等、お世辞にも使い勝手良いとは言えません。
これも筆記用具と同様に日本のノートがハイクオリティ&低価格ということで人気を得ています。
私たち日本人の身の回りに溢れているものたちは、
場所(国)を変えるだけで価値を2倍、3倍にすることができるのではないでしょうか。
海外展開する前にもう一度当たり前にあるものたちを見つめ直してみる必要がありますね。