日本風居酒屋をベトナムへ海外進出させた経験談

今から遡ること約7年。
「日本のお酒と料理の味をアジアの人々に知ってほしい」と、思い切ってベトナムに日本風居酒屋をオープンしました。
居酒屋でアルバイトをしていた経験と知見を活かし、「これをそのまま海外に持っていけば通用するのでは」という思いがきっかけです。
海外の言葉が全く話せなかった私は、常連客で仲の良かった40代の男性に話を持ち掛けます。
するとその男性も居酒屋経営の経験をお持ちで、「一緒にやろうか」という事に。
事の他、話しはとんとん拍子で進みます。

なぜ海外進出にベトナムを選んだか?
それは約9000万という人口を抱えながら、若者の比率が物凄く高いことにあります。
つまりまだまだ爆発的に人の数が増えていくことが見込まれるという事に等しい。
その中で若者の心を掴めば、今後の国の発展と共に私たちの会社も同時に発展していける可能性も高まります。

ではどういうお店にするのか?
大事なポイントですが、お店のタイプはセパレート型に決めます。
若者は皆でワイワイガヤガヤするのが好きです。しかし多感期ですから一人になりたい時もある。
そのため、大勢でも楽しめる個室と、一人で粛々と飲めるカウンター席と両方作りました。
そして個室にはコンパニオンを雇います。
更にコンパニオンを送迎するドライバーも雇います。
人の集まる熱気やエネルギーが大切な業界ですので、お客様と共に現地の雇用にもしっかりとアプローチ出来る体制を整えました。

店がオープンすると少しずつですがお客様が来てくれるようになりました。
しかし、中々客足は増えてきません。
私は経営に、日本で誘った男性は経理や営業に専念し、料理は現地で雇用した方に任せます。
料理やお酒の内容は料理長に裁量と日本の資料を与え、出来るだけ自由な発想でトライさせました。
ただこだわりが極端に強く、中々日本風の料理を提供する事が出来ません。
「私たちはこういう事をしたい」と言っても中々受け入れてくれません。
そうなると提供する料理の内容がどんどん簡素な方向に進んでいき、お客様もリピートしてほど来たいと思わなくなっていきます。

挙句の果てには日本人の男性が逃げ出す、雇った人の勤怠が悪いなど人の面で非常に苦労をしました。
1年ほど続けましたが、結局のところ撤退。
今回の原因は私のリーダーシップの欠如にこそありました。
初の海外進出は無残にも失敗に終わりましたが、海外では日本以上にルールをしっかりと定め、その中で自由な発想を生み出すのが大切だと思い知りました。

 

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