数年前から注目を浴びている日本食ですが、その勢いは衰えず、今でも海外で確かな信頼とカリスマ性を誇る日本食レストラン。
日本から海外進出してきた日本食レストランやラーメン店に行列ができているのも少なくありません。
そんなレストランの裏側、厨房では特に日本製品の包丁が話題に上っているようです。
「良く切れる」だけでなく刃こぼれしない事や、研ぎやすさ、なにより、人の手によって作られた包丁なので、買い手の思い入れが違うようです。その包丁も、使う人によって包丁の持ち味も変わってきます。
日本人のもつ技術で作られた包丁だけでなく、その包丁本来の持ち味を活かす事の出来る日本人シェフもまた高い技術の持ち主です。昔は一流シェフのみぞ知る日本の包丁の切れ味。
日本を訪れた時には日本製の包丁を何本も買って帰るという光景をよく目にしましたが、今や一般人が日本製の包丁を手にする時代です。
しかし、日本製の包丁を持っているからと言って、果たして外国人が包丁本来の切れ味を活かした調理法が出来るのでしょうか。
海外の動画サイトでは度々、日本人シェフによる包丁の使い方の動画がアップされ、それが話題になっています。
・輪切り(レモンなどの食材をそのまま上からきること)
・乱切り(ごぼうやニンジンなどを手前に回しながら包丁を不規則に入れつつ大きさを揃えて切る切り方)
・笹切り(ネギなどの細長い食材を斜めに切って笹の葉にみたてる切り方)
・笹掻き(きんぴらなどに使われる縦に何本か包丁で切れ目をいれて食材を回しながら鉛筆を削る様に薄く細長く切って行く切り方)など、
基本の野菜の切り方とむきかただけで、30種類以上もあります。
動画ではきゅうりを素早くカットしたと思えば切った面を左や右へ。
松の木の完成です。それをお寿司などと一緒に出せばアートとよばれる皿に大変身。
リンゴの皮などはピーラーでむくという海外の人ですから、一般の主婦がリンゴをうさぎの形に切るという何気ない包丁使いも、高く評価されるはずです。
これからは日本製品はもちろんの事、それらを作った日本人、そしてそれを使いこなせる技術をもつ日本人をもっと評価して行きたいものですね。