【海外進出ハウトゥ】メキシコ企業の産休・育休制度について

日本では比較的当たり前にある産休と育休制度。
この制度は各国によって異なります。

そこで、海外進出をこれからするという日系企業は知っておきたい
多産国家であるメキシコの産休・育休制度についてお教えいたします。

 

1.メキシコ企業の産休・育休は、合わせて90日まで
メキシコでの産休と育休というのは、予定日から換算して、

前45日が産休、出産後45日が育休です。
しかし、予定日きっかりに生まれるということは、最近少なくなっています。
例えば、予定日が1月7日なのに、1月1日に生まれたという場合、

6日早く生まれたのですが、その6日分を産後に充てることは出来ません。
ですので、出産を遅らせるための注射を打ち続ける女性も少なくありません

(産休を1日でも多くとるため)。

 

2.メキシコ企業では産休・育休中はいつもより給料がアップする
日本では、育休中の給料は普段の70%程度しか払われないとか、

それ以下の方だっています。それでも、会社に行かず育児を

してそれだけもらえるのはありがたいことですよね。

ところが、メキシコに関しては、

産休と育休中にもらえる給料は通常より10~20%増します。

これは、メキシコは、有給などは少ない分、

それをとることによって通常の日給よりもアップするという仕組みから、

産休や育休もそうなっています。

 

3.メキシコの企業では産休・育休後に退職する女性が多い

これは制度ではありませんが、メキシコでは、

産休や育休の後にそのまま退職をする女性が多いです。

もちろん、子供ができたら今までの生活とは180度異なるので、

退職するしかないという女性もいますが、産休と育休中には

普段よりも家にいながら多くの給料をもらえる上に、

メキシコでは退職金が3ヶ月以上働けば必ず出るので、

それを狙って、元々出産前から退職しようと考えていた人も、

育休後に退職することが多くなります。

 

メキシコに海外進出を果たしている日系企業は多いです。

法律で必ず現地の人を雇わなければ、

日本からの駐在さんなども雇えませんから、

現地採用の女性を雇う場合、こんな産休や育休事情を覚えておきましょう。
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