この数年で、メキシコに海外進出する日本の企業はとても増えています。
特に、日本の自動車メーカーの海外進出が目立っているのですが、そんなメキシコへ海外進出したい企業の方に知っていただきたいメキシコでの法律をご紹介したいと思います。
1.日本とメキシコの給料とボーナスについての規定が異なる
海外進出する企業は、その国の法律についてももちろん知っていなければいけませんし、それに反したことをしてしまうと、訴えられることもあります。
日本とメキシコが異なる点、それは、メキシコの給料とボーナスは法律で決まっています。
もちろん、国によって写真の給料を決めるというわけではなく、給料のアップ率やボーナスはいくら上げなければいけないなどが決まっています。
2.給料は必ず年に5%アップしなければいけない
メキシコへ海外進出する企業の方で1番知っておかなければいけないのが、社員にとって1番大切なものとされる給料についてです。
日本の場合、例え3年間頑張って働いたとしても、そんなに給料は上がらないとか、そのままという方だっています。
しかし、メキシコの場合は、法律で、必ず年に5%の給料アップをしなければいけないのです。
そもそも、メキシコはそこまで物価が安くないのに、最低賃金もかなり安く設定されているので、この給料アップがないと、すぐに社員から不平が出たり、弁護士を雇って訴えてきます。
例え、その人の働きが悪くても、毎年すべての社員の給料を最低でも5%アップすることは覚えておきましょう。
3.ボーナス(アギナルド)も年に最低1回は払わなくてはいけない
メキシコでは、ボーナス(スペイン語でアギナルドと言います)に関しても給料同様に規定があります。
それは、必ず各社員にボーナスを年に1度払わなくてはいけません。
そして、このボーナスの額も決まっています。
最低でも、半月分の給料(メキシコでは15日に1度の給料支払いとなりますので、これをキンセナと言い、キンセナ分支払うのが義務化されています)を払わなければいけません。
ちなみに、ボーナスを1回しか支払わない場合は、どの企業も年末(12月の最初の半月分の給料)で支払うのが通常となっています。
これは、クリスマスなどのプレゼント代としてお金が必要になるためです。
給料やボーナスに関して社員はシビアですので、メキシコへ海外進出する企業は、これらの規則について、念頭に入れておいてください。