企業の海外進出だけでなく、言葉が海外進出するというケースもあります。
例えば、「照り焼き」などが挙げられますが、最近では
お弁当を意味する「OBENTO」という言葉がアメリカで海外進出を果たし、かなりブームとなっています。
1.「OBENTO」って何?!なぜこの言葉が海外進出したの?
まさに「OBENTO」はお弁当です。
ですが、英語でもお弁当を意味する「Lunch Box」という言葉は今も昔も存在しますよね。
ところが、この「OBENTO」という言葉を使うことで、アメリカ人の心をくすぐるのです。
この言葉が海外進出をしたきっかけは、もちろんテレビ番組や雑誌の影響があります。
そこでは、日本のキャラ弁などが特集されていて、あまりにも現地の人のお弁当とは異なり、
これらを「OBENTO」として紹介したことにあります。
また、日系スーパーなどでも、積極的に「OBENTO」として、
パッキングされたお弁当や自分で詰め合わせお弁当を売り出しており
そのバリエーションも多いことから、「Lunch Box」ではなく、「OBENTO」として区別しています。
2.アメリカでの「OBENTO」はどんなもの?
アメリカ人での「OBENTO」とは、前述したようなキャラ弁などを思い浮かべる方も多いです。
それに、お弁当箱自体のことを指していると思っている方もいます。
ですが、大体の方が、箱に詰まっていて、おかずがたくさん詰め合わさったものだとわかっています。
というのも、「OBENTO」の言葉をつけたお店は、日本のお弁当屋さんが出すようなスタイルで
お弁当を出しているからです。
ちなみに、韓国でもお弁当はありキムチにご飯、それにおかずを詰めて、最後にふって食べます。
それもアメリカでは「OBENTO」と呼びます。
メニューでそう書いた方が伝わる上に売れるからです。
3.OBENTOが人気な理由は?!
そもそもなぜアメリカでこのOBENTOが人気になったのかというと
基本的に外国人は、日本人が作るようなお弁当を食べることはありません。
食パンにベビーキャロットだけを詰めたお弁当など、
日本人には考えられないようなお弁当を作ります。
ところが、OBENTOには、たくさんのおかずが入っていて
彩りもきれい、これはアメリカ人の心をひきつけないわけがありません。
さらに、ヘルシーブームの続くアメリカで日本食というヘルシーなイメージのあるものが
手頃に食べられるOBENTOは魅力的なのです。
アメリカでのOBENTOサービスは、特にアジア人、日本人が多い地域では定着しており
益々人気が広がっていくことが予想されます。