タイで生産工場を立ち上げた経験から学ぶ、ほんとうの「成功」とは?

 

2000年前後にタイで働き、2001年に現地で

生産工場を立ち上げた方のお話を伺いました。

 

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皆様が海外進出を考えられる主な理由はなんでしょうか。

 

労働者の確保が難しくなった、

さらなる原価低減を目指さなければならず、

日本国内では限界を感じる。

 

さまざまな思惑が有ると思います。

 

今回は人・物・お金の3Mという観点から

成功の秘訣を考えてみましょう。

 
私自身について言えば、

1995年からタイで現地採用として働いておりました。

そして2001年に一念発起。自分で生産工場をたちあげ、

5人の従業員が30人まで増えるという

そこそこの発展途中でございましたが、

 

2011年のタイ北部~中部を襲った大洪水により全設備が浸水。

 

なんとか工場は復活させたものの、

修理代や機械購入の予期せぬ出費により資金繰りが悪化。

トントンに戻したところで工場を閉鎖するという決断をしました。

 

この失敗談も以下の考察に交えてまいります。

まずは人です。

やはり最終的には会社で働いていただく人こそが

命運を左右すると言っても過言ではないくらい

重要なこととなります。

 

最初に海外進出で直面する問題で

言語というのは多くの人が悩まされるところです。

まずこの段階で信用出来る現地の人に出会えるかどうか。

そのノウハウについては具体的に書くと

紙面がいくらあっても足りませんが、

一言で言うと「同じ生き物としての人間」

という立場で分かり合える、

フィーリングが合う人を探していくということになります。

 

タイでも成功されている経営者の方と

お話させていただく機会は多いですが、

ほぼ全員の方から立ち上げ当初に中核となる

現地人と出会い大切に会社の歩みを

進めてこられたというのが感じられます。

 

運もあるでしょう。

そういう意味ではご自信の人生哲学というのも

関係してきますでしょうし、

逆に言えばそういう「核」になる考えを

お持ちの方こそ海外進出にトライしていただきたいと願います。

 
続いて物です。

物理的なマテリアルについては海外進出を行なう前に

冷静な視点から徹底した調査が必要です。

 

製造業で言えば、日本品質を安い原価で作ろうとしてみたものの、

基準を充たす材料が現地で調達出来ず日本からの輸入になってしまい、

トータルでは原価高。サービス業では日本でこれだけ成功してる

サービスがはやらないわけが無いと思っていたのに、

実際のマーケットは狭小なものであったなど。

 

どうしても日本国内からの視点だけでは解決出来ない問題が山積しています。

進出前に必ず現地に赴き情報を収集するという作業が必須となります。

この部分については数字で判断できますので楽観的にならず、

どちらかと言えば悲観的視点で分析していくことが成功の鍵と言えるでしょう。

 

最後にお金です。

当然多くあるに越したことはないのですが、

どなたにも予算というものがあり、

その限られた範囲に収めていくことが大事です。

 

その時に算出するデータは常に変動していくものですから、

例えば人件費であれば過去から現在までの推移、

今後の予測など「今」ある数字で判断するのではなく、

将来的な傾向まで吟味しておかなければなりません。

 

また、私の失敗談にもありますように、自然災害や政権の移行、

商品輸送中の盗難や破損など不測の事態の保険なども

備えておくべき観点でしょう。

 

あとは現地の税制。

これについては人の項目でも触れましたが、

やはり信頼できる相談相手というのが必要になってきます。

もちろん自分自身でも知る努力はしなければいけませんし、

現地役人さんとの付き合いなども大切になってきますが、

一朝一夕に出来ることではありませんので

パートナーの助けが欲しいところです。

 

逆に銀行など直にお金に関係することはそれほど心配することはありません。

現在では世界各国で日系の銀行さんが頑張られていますし、

各国投資を欲していますので、逆に日本の銀行から借り入れて

該当国に投資という形をとったほうがうまくいくケースが多いです。

 
いずれにしましても、読者の皆様は多少なりとも

海外進出にご興味をお持ちの方々だと思います。

確かに私を含めて完全な成功を収めるのは困難を極めます。

しかし、もう一度「成功」の意味を考えてみるのも

面白いのではないでしょうか。

 

私自身、ビジネスでは失敗しておりますが、

今までの出会えた人たちと過ごしてきた時間を考えますと、

こんなに貴重な体験をさせていただいてありがたいという思いでいっぱいです。

 

困難を越えるために一緒に汗水を流して働いてくれた現地の人たち。

挫折の涙、歓喜の笑顔、そういったものを得られるだけでも

人生の豊かさにどれだけプラスになっているかと思うに、

感謝の念しかありません。駄文長くなりましてすいません。

ありがとうございました。

 

素晴らしい体験談をお伺いすることができました。

 

 

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