けん玉がジワジワ海外人気浸透中

 

日本の伝統的な遊び「けん玉」が、いま世界中でジワジワと浸透中。

アメリカを中心に、手軽で奥が深いクールな遊びとして若者たちの注目を集めています。

 

けん玉にいち早く目を付けたのは、ストリートの流行に敏感な若者たちでした。

かつてはローラースケートやスケートボードといったものに興じてきた彼らが、

新しいクールなトレンドとしてけん玉をプレイするようになったのです。

けん玉の流行を支えているのは、YouTubeやインスタグラムといった投稿サイトです。

彼らがけん玉を遊んでいる様子を撮影し投稿することによって、

世界中の人々にけん玉が目に留まるようになりました。

シンプルでわかりやすく遊べ、極めれば見る者の度肝を抜くような大技も披露できるけん玉。

短い時間で見る者にインパクトを残せるけん玉は、SNSや動画投稿サイトとの相性抜群。

動画に触発されてやってみようという人も増え、現在は世界中から猛者が集う

けん玉ワールドカップが開かれるなどその人気は留まるところを知りません。

アメリカだけでなく、香港や台湾といったアジア地域でも着実にファンを増やしています。

そんなけん玉ブームを背景に、今後けん玉関連商品の海外展開が期待できる状況になってきました。

 

いち早くけん玉商品の海外展開に向けた取り組みを始めたのは、山形県に本社を置く有限会社山形工房です。

実は、けん玉には競技大会や昇級試験に使わる、日本けん玉協会から公式認定を受けた競技用けん玉が存在します。

同社は1977年以来競技用けん玉の製造を開始、今では競技用けん玉の

日本トップクラスのメーカーとして業界では高い知名度を誇っています。

同社は海外でのけん玉熱の高まりを受け、海外販売への対応を2008年頃から開始。

11年には米国への輸出に向けて米国安全基準となるCPSIA試験に合格、

安全で信頼できるメーカーとして海外の消費者からの認知度も高まりつつあります。

 

山形工房が日本の伝統的を守って海外進出に成功したのに対し、

革新的なアイディアでけん玉の新しい魅力を生み出そうとしている企業もあります。

それが、株式会社電玉が発売しているIoTけん玉「電玉」です。

電王の特徴は、アプリとの連携が可能なところ。

世界中のプレイヤーがアプリを通してけん玉で対戦、そんな未来がすぐそこまで来ているのです。

海外展開を見据え、米国の大規模イベント、サウス・バイ・サウスウエストにも出展。

今後よりいっそうの飛躍が期待できそうです。

けん玉の海外での普及とともに、関連ビジネスの海外展開にも注目です。

 

 

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