数ある日本食の中で最も海外で人気があるり、海外展開しているものといえばやはり寿司(SUSHI)。
ここ日本でもそのクオリティ・価格帯は様々で、学生からファミリーまで手軽に楽しめる回転寿司や
一貫数千円もするような予約必須の高級店など様々です。
先ほど挙げた値段・クオリティに関係なく日本では、席に座ってゆっくり食べる、
またはテイクアウトにして家族・友人と食べるというのが一般的でしょう。
しかし海外では寿司の形・特徴を生かした別のスタイルの店舗経営が見られます。
それはテイクアウト専門のSUSHI SHOPです。
店舗の外観はガラスケースの中に寿司が入っているだけのシンプルなものです。
日本で例えるとデパートに入っているお惣菜屋さんのイメージに近いかもしれません。
スタッフの人数も平日の閑散期は1人、週末の繁忙期に2−3人といった少人数体制です。
また出店場所も様々で街中・ショッピングモール・フードコート等、
基本的に寿司屋単体で集客を図るというよりは他のお店の集客に絡めるといった感じでしょう。
気になるメニューですが、圧倒的に巻き寿司が大半を占めており人気です。
理由はおそらく食べやすく持ち運びしやすいといった点でしょう。
日本では寿司=高級というイメージが少なからずあり、
座って落ち着いて食べたいという欲求があると思います。
しかし海外では寿司に対してそれほど「高級」「落ち着いて食べる」といった認識が
日本ほどないので、その場でも食べることができる巻き寿司が人気なのでしょう。
また日本の干瓢巻きや納豆巻きもありますが、人気はマヨネーズやチキン、
油を沢山使用したものが人気です。その様はまるでファストフードの代表格でもある
ハンバーガーに似たようなものがあると感じます。
価格帯については国ごとで物価が違うので難しいところですが、日本より割高なことは
ほぼ間違いありません。日本から寿司屋として海外展開を考えるのであれば
価格帯・クオリティについては改善の余地がまだまだあると考えられます。
以上、海外における寿司を紹介してきました。
確かに海外の寿司は現地でも人気です。
しかしメニューを見ると日本の寿司とはかけ離れたものがSUSHIとして認識されています。
もちろん日本の文化が独自に発展することは悪いことではありませんが、
今後海外展開を考えるのであれば、昨今の健康志向もありますので日本の健康的な
「本来の寿司」で勝負するのも大いに成功に結びつくのではないでしょうか。