私は、知人の紹介で、某大手アパレルメーカーで、営業補助のアルバイトをしていました。20代後半のころです。
展示会場に、デパートみたいにブランドごとに次のシーズン用の飾りつけをして商品を並べています。それを、個人のお店のバイヤーさんが買い付けに来られるので、営業マンがお客さんについていたら、ブッキングして対応できないので私の出番なのです。どの商品が売れ筋か、この店の客層はどんなものかを考えてアドバイスします。もちろん、お客さんはプロですから、自分の店に合った商品を選んで帰られます。
お昼をまたぐと、上の来客食堂で、お寿司をご一緒します。その時はお客様もくつろがれており、身の上話やお店のお客さんの話をします。その時に、この店はどういうものをお勧めしたらいいのかを見極めます。それで、次のシーズンにまた、もし私がその店を担当した時に、前のシーズンに私がお勧めしたものが良く売れたと言われればとても誇らしいのです。
そして、その洋服を着て、リゾートにお客さんが出かけて行って褒められることもあるというのです。 その服どこで買ったの?と、ハワイで言われたらしく、「日本のブティックです。日本に来てください。」と、お客様は言われたそうです。
今その会社は中国と合併していますが、中国のパワーはすごいなと思います。