大リーグの最優秀選手(MVP)が18日(日本時間19日)に発表され、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平投手が1位票30で420ポイントを獲得し、日本選手初の満票受賞となった。受賞を伝えるエンゼルスのリリースでは今季、大谷が残した記録を集約。紐解くと、そこには成し遂げた記録など23項目の“偉業と衝撃“があった。
【出来事】・選手総合指標WARでは投打合計でメジャートップのWAR9.1。
・9月29日に打球速度109マイルの安打でレンジャーズ二塁手アンディ・イバネスのグラブを破壊した。
・得点圏で記録した出塁率.479、長打率.686、OPS1.165はリーグトップ。得点圏被打率.122(90打数11安打)はリーグトップ。
・4月4日のホワイトソックス戦で100マイル以上を3球投げ、打球速度115.2マイルの本塁打を同じイニングで記録した。
・本塁から一塁到達までの平均タイム4.09はメジャートップ。
・45本塁打、25盗塁、5三塁打以上はメジャー史上初。
【打者】・8三塁打(1位)、長打80(2位)、長打率.592(2位)、OPS.965(2位)、46本塁打(3位)、96四球(3位)、318塁打(4位タイ)、26盗塁(5位)、出塁率.372(5位)、103得点(8位)。
・シーズン45本塁打、25盗塁以上は1998年ホセ・カンセコ以来リーグ2人目。
・シーズン45本塁打、8三塁打以上はベーブ・ルース、ルー・ゲーリック、ジョー・ディマジオ、ジミー・フォックス、ジム・ライスに次いでリーグ6人目。
・打球速度110マイル以上の本塁打はメジャートップの25本。
・2004年松井秀喜の31本塁打を抜いて日本人シーズン最多本塁打。
スプリット被打率.087、本拠地では6勝0敗&防御率1.95
【投手】・スプリットの被打率.087(127打数11安打)はメジャートップ(110打席以上)。
・23先発のうち17試合で2失点以下。5回以上投げて2失点以下した7先発で勝ち負けなし。
・リーグトップの勝率.818、被打率.207(3位)、奪三振率10.77(5位)、空振り率28.9%(10位)。
・リーグの先発投手として100マイル(約161キロ)を最低11球投げた4投手のうちの1人。
・本拠地13先発で6勝0敗、防御率1.95(78回1/3で自責17)、93奪三振。
【二刀流】・本塁打トップで14試合に先発。本塁打トップで複数試合に先発したのは1919年ベース・ルース以来。
・10本塁打、100奪三振以上を同一シーズンで記録した最初の選手。
・20盗塁、10登板以上を記録した最初の選手。
・23先発のうち20先発で投打同時出場。
【オールスター】・史上初めて投打同時出場。
・先発投手、指名打者で先発出場した。1回をパーフェクトに抑えて勝利投手となった。
・ホームランダービーに出場し、500フィート超えの6本を含む計28本塁打を放った。
今オフはこれで“8冠“となった。これまでに選手間投票による年間最優秀選手とア・リーグ最優秀野手、7年ぶりの選出となったコミッショナー表彰を受賞。打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞のDH部門でも選ばれた。さらに、米誌「ベースボール・アメリカ」の年間最優秀選手、「ベースボール・ダイジェスト」の野手部門最優秀選手、米メディア「スポーティング・ニュース」の年間最優秀選手にそれぞれ選出されている。(Full-Count編集部)