「稲盛さん」
甚大な被害に遭い
仙台、福島など各地の塾生には先が全く見えない状況
彼らにとって稲盛さんは
心身共にどれほどの支えになっていたことか…
しかも
日本政府から日本航空•JAL 再生を
強く要請された直後
とてつもない
多難、先の見えない大事業
重責の真っ只中…
79歳にして
超多忙の極みの中
日本の連休時期、合間を縫っての
訪シカゴの予定… だった
一方
私たちシカゴ塾生50余人は一丸となって
仕事を終えてから
文字通り日夜
半年間にわたって
四日間の歓迎イベントを準備万端整えてきてはいたが
稲盛さんのシカゴ入りは
さすがに半ば諦めかけていた
かくもチャレンジングな状況下
私たちの熱望、熱意を
受け止めて頂けた幸運には
塾生への
稲盛さんの思いやりの心
温情以外の何物でもない
「さよなら」スピーチの栄誉を授かったが
その直後に
温かい言葉で迎えて頂いた
シカゴを発たれる際の空港までのハイヤー内…
稲盛さんと京セラ秘書室長の3人だけ
シカゴ市内から空港まで
カバン持ちのまねごとをさせて頂いた
1時間はかかったはずだが
とても狭い車内で
何を話したろうか…?
思い出せない
そこには
あの厳しいカリスマ経営者はなく…
「経営の神様」でもなく
無我夢中の
あっという間の出来事
夢見心地の中を駆け抜けた5日間
だった
2016年の8月には
私の「ふるさと」…
鳥取県米子でも
塾長例会が開かれた
東京、ハワイ…
稲盛さんはいつでも
とても多くの塾生仲間…
ソールメイトたちの渦の中にあった
2011年の頃…は
海外からも塾生が一堂に会す
数千人規模の塾長例会
「全国大会」と呼ばれていた
(ある理事の方から背中を押されるままに)
京都の本部・稲盛さん宛手紙を書いた
(3)デジタル時代、オンライン対応を
…
ユニバーサルな時代に
ユニバーサルな学びを
ユニバーサル対応で…
等など
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今
たくさんの言葉たち…
稲盛さんに包まれながら暮している
【バカな奴は単純なことを複雑に考える。
普通の奴は複雑なことを複雑に考える。
賢い奴は複雑なことを単純に考える。】
自然の道理、人間として正しい道、すなわち天道をもって善しとせよ、己の欲や私心をなくし、利他の心をもって生きるべし
を旨とし
若き27歳で起業してから
最後の最後まで貫き通した
稲盛さん
「リーダーには哲学が欠かせない。成功におごらず、謙虚に、自分を律する克己心を持ち続けられることが人間としての本当の偉さなのです」
そして…
●京セラ、KDDI の創業、設立
●日本航空•JAL の奇跡の再生
●日本発の国際賞「京都賞」- 稲盛財団
●児童養護施設・乳児院「京都大和(だいわ)の家」開設
●京都サンガFC、生みの親、スポンサーとしても長年クラブを支えた
「あなたにもできる…」と
●盛和塾…15,000人の経営者の学びの道場
経営手法よりもむしろ
「人としてどう生きるか」
「人間は何のために生きるのか」
「人として何が正しいのか」
根源的な問いと向き合う中で生まれた稲盛さんの美学、実学…「哲学」=「フィロソフィ」
「人生•仕事の成果」=「考え方」x 「熱意」x 「能力」
部屋にある毎日の言葉たちは
父親のように見守ってくれている
稲盛さん
1932.0121 生まれ
90歳 ご逝去
その眼差しを肌で感じながら
「今日一日の暮らし」
「短い単位の一生」
を一所懸命、精一杯続ける
「その時」までには
少しはより善き人間になれるよう