ご存知でしょうか?
昨年度、海外へ進出する日本人は前年比2.1%増の131万7,078人、日本企業は前年比3.7%増の7万1,129といずれも過去最高を記録し(外務省報道発表より)、またTPPの追い風もあり大企業のみならず中小企業・小規模事業者にも海外進出のチャンスは益々広がりを見せています。
ここで岩手県二戸市にある清酒メーカーの「株式会社南部美人」をご紹介したいと思います。
南部美人は明治35年、岩手県の最北端二戸市で創業された従業員30名、売上高5億に及ぶ老舗清酒メーカーさんです。
100年以上もの歴史を持ち国内でもその品質には定評高い清酒メーカさんではありますが、 早々と国内市場の縮小に危機を覚えた5代目蔵元(代表取締役 五代目蔵元 久慈浩介氏)は海外進出を決断しました。
創業以来培ってきたノウハウを活かし糖類無添加リキュール(製造特許)を開発し、地域資源の果実を活?した低カロリーで甘すぎないリキュールを全国でもいちはやく世界へ向けて販路を拡大していきました。
時は1997年、19年前に遡ります。100年も続く経営の歴史がある蔵元だからこその英断であったと言えるのではないでしょうか。
当時、時代は21世紀のアメリカでの日本食ブームを発端に日本食への関心が世界中で高まりを見せておりました。
そういった背景も味方につけながら蔵元が行った様々な地道な努力の結果、南部美人は徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。
たった30人の従業員数でありながら、今ではアメリカやイギリスを始めとする世界28カ国にまで輸出先を拡大し 1997年?2004年にはモンドセレクションで8年連続金賞以上を受賞するなど世界からその品質を認められる存在にまで成長を遂げます。
蔵元は今後、日本のみならず世界各国で日本酒の普及を目指し、アフリカ大陸などこれまでに取引の無い国や地域にも販路を拡大し、酒造業界の全体を盛り上げると高い目標を掲げて現在も邁進されているようです。
(参考 南部美人HP:http://www.nanbubijin.co.jp/tsumikasane/challenge/)
私は、この南部美人に海外進出の真髄を感じております。
よく経営者の方々と話をさせていただくと、目標の為に障壁があることは当然でそれをいかにクリアしていこうかを考える方と、
障壁に尻込みをし理想を夢物語で終わらせてしまう方とがいらっしゃいます。
海外進出は中小企業?大手企業が行うものだという先入観から諦める方もいるでしょう。
南部美人の5代目蔵元はまさに前者の方ですね。高い志と持って、早くから海外への挑戦を決意し 言葉の壁、文化の壁(海外における日本酒の認知度はまだ低い時代など)を情熱を持ってクリアしていき
夢を実現へと導き更なる高みを目指しておられます。
私の周りの海外で成功をされている経営者の方々もまさに同じ、情熱と行動力で障壁を打ち壊してきた方ばかりです。
言い換えれば、良い商品とそれを売っていきたいという情熱さえあれば、言葉や国境の壁は 実はさしたる壁ではないのです。
先人からは多くを学べるという好例ですね。
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(プロフィットシェアという考え方)
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