タイのバンコクでカレー店を2年間経営されていた方からこんな体験談を伺う事ができましたのでご紹介させて下さい。
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4年前にタイのバンコクでカレー店を開業しました。場所はバンコク中心部のオフィス街で、夜は歓楽街に姿を変える、バンコクでも有数の賑やかで活気のある場所です。高架鉄道の駅からも徒歩圏内の好立地でした。物件が古くて狭いのもあって、このロケーションでは破格の家賃で借りることができ、内装も日系業者だと高いので、ローカルの業者に頼むことで初期費用はかなり安くできました。
?カウンター席だけの狭い店内でしたが、昼時には周辺のオフィスからのランチ客も多く、夜も現地の日本人や観光客などでそこそこ繁盛していました。当初は日本人向けの煮込みカレーなので、タイ人にはそれほどウケないかもと予想していましたが、親日で日本食大好きなタイの土地柄もあって、中流以上のタイ人にかなり好評を得ました。食材も現地で全て仕入れ、家賃も安く、人件費などの経費も少なく済んだので、100バーツ弱(日本円で300円弱)というカレーにしては破格の低価格で出せたのもよかったです。?フリーペーパーなどで小さく広告を出したくらいで、目立った宣伝活動はしなかったのもあって、開店当初は経営も苦しかったのですが、徐々に客足も伸びて経営自体は順調でした。?ただ開店から間もなく2年というところで、大家から近々建物が取り壊しになるとの通告を受け、2年の更新タイミングをもって店をたたむことになってしまいました。?
今振り返ってみて反省点としては、契約時に2年の更新満了後も営業を続ける旨の文言を一筆入れておくと良かったかなと思います。特に古い物件の場合は、タイは建物の取り壊しリスクはついてまわるので、契約時にそういった計画の有無などを家主に確認しておくのも大切です。?これから海外に出店をお考えの方にアドバイスができるとすれば(個人で飲食店を出店する場合は特にですが)、現地である程度生活をして、その国の文化や習慣を理解し、語学もある程度習得した上で、出店した方がいいと思います。実際に生活してみないとその国の実情は理解できませんし、ローカル事情に無知なまま出店するのはリスクが高いと思います。