今回は南アフリカ共和国という日本からも遥か遠い異国の地で地道なトライアンドエラーを繰り返し夢を叶えられた方の体験談をご紹介します。
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私は南アフリカ共和国のケープタウンでビューティーサロンを経営していました。現地で結婚し、自宅で出来るビジネスを始められるよう、学校に通い資格を取得しておきました。フルタイムのコースで2年間勉強し、フェイシャル、アロマセラピー、マニキュアとペディキュア、脱毛を出来る資格を取りました。??資格取得後は、ホテルのビューティーサロンで雇われながら4年間修業をしました。その後、自宅ではなく小さな貸店舗をみつけ自分のサロンを開店しました。
?結果はあえなく失敗です。
集客に苦労し、お店を回していけなかったこと、資金不足で販売用の商品が十分変えなかったことです。今振り返ると完全に準備不足だったと感じてます。
?? その時舞い込んできた話があります。美容室を経営している友人が誘ってくれたのです。「敷地内にあいてる部屋があるから、そこでフェイシャルとかマニュキュアのサービスをしてみない?」この友人の美容室は一軒家を改造したお店で、裏に庭がついています。この裏庭は通常お客様の待合、休憩用で、イスやテーブルが置いてありました。その一角に、小さな小屋があり、元々は賃貸用として建てられたもので、シャワー室やキッチンがついていました。この小屋をリフォームして私に貸してくれるというのです。??庭にいる美容室のお客さんに宣伝しても良いし、美容師が施術中も裏庭にあるビューティーサロンの宣伝をしてあげる、と。私のホテルでの経験を買ってくれ、リフォーム費用は向こうが持ち、私は家賃を払うだけで良かった事も幸いしました。将来的には、私の施術目的で来たお客様が美容院にも来てくれるようになると良いね…と言ってくれました。
好条件だったのでこの言葉に甘え、もう一度ビューティーサロン経営に挑戦してみることにしました。??美容師さんたちのおすすめで、お客様もぼつぼつと来だしました。ヘアカラーやパーマに来ていた美容室のお客さんが待ち時間にマニキュアやペディキュアをしに来たのです。そこから私のサービスにも評価をいただけるようになり、だんだんとお客様が増え始めました。しばらくたつと、他のトリートメントにも興味を持ち出す方も増え、土曜日は予約でいっぱいになり始めました。スキンケア商品の販売も順調で、美容クリームを買いに来るだけによるお客様もできるようになりました。??結果的に当初の失敗を経て、ここでは順調に美容サロンを運営することが実現できました。
ここでの成功の秘訣は、私一人でビジネスをやっていなかったことだと思います。美容室の一部として定期的にミーティングを行い、常時改善に向かって何をしたら良いか話し合ったり、情報を交換したりと、皆で共に運営をし、勉強するという姿勢がありました。プロのための講習会にも積極的に参加し、新しい技術を取得する機会もありました。一人ではしてなかっただろうな、と思います。??このビューティーサロンは6年で廃業しました。個人的な理由により、イギリスに引っ越すことになったからです。それ以降もいろいろな国への引っ越しが続き、今は雇われ人ですが、あの頃の体験を活かしもう一度自分のお店を持ちたいと現在計画中です。
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よく、ビジネス・・特に海外でのビジネスを展開したり事業を海外進出させる際に、パートナーシップの重要性が語られます。あらかじめ似たようなビジネスである程度の成功を収められた方とパートナーシップを組める事が一番理想ですが、なかなかそう都合よくもいきませんよね…。このパートナー探しというのが成功のキーの一つにも思えます。
この方の成功談もまさに、現地でのパートナー(もはや共に働く仲間…ですね)との良縁が成功を導いた好事例です。