初めての海外進出は不安や分からないことだらけ

初めての海外進出

自社に素晴らしい製品・サービス・技術・ノウハウ・人がありながら現代の日本は多くの市場が飽和状態にあり、大きな飛躍はハードルが高いですね。そこで海外というビッグマーケットに目を向けることでより大きな発展・売上拡大が期待できる可能性が広がります。

でも…海外でビジネスをしてきたことがない場合、どうやって進出すべきか分からない・・価値観も文化も異なる海外でビジネスをするのは不安だ・・という方も多いと思います。そこで、まずは海外進出・初級者にも分かりやすい、スタートのためのハウトゥをお伝えいたします。

 

海外進出・海外展開はこうスタートする

まずは以下のポイントを抑えましょう。

 

①海外進出の目的や目標を明確にする(ビジョンの明確化)

海外進出の目的は企業によって様々かと思います。事業や売上の拡大、新規市場の開拓の他、工場などの生産性の向上、商品や部品・リソースの調達等、多種多様な目的・メリットが考えられます。まずは企業の経営・事業戦略における海外進出の目的や目標をしっかりと見定めましょう。

 

②目標と計画を策定する

手探りからのスタートで構いません。まずは事業戦略上、意義ある海外進出とはどういったものか?を数字やプランに落とし込んでいきましょう。できるだけ3年~5年以上を目安とした中長期的なステップアッププランが望ましいでしょう。市場開拓や売上であれば何年後に売上〇〇億円や販売数〇〇(成長率〇%)、生産性向上であれば製造工程におけるどの部分のコストを〇〇%削減する、などより具体的な目標数字に落とし込んでみましょう。

そして大切なのは、数字以上にそれらを達成する事でどういった成果を得ていきたいかビジョンをより明確にしましょう。

 

③目標を実現していく為の必要要素や情報を集める

売上目標など大きな目標設定、ビジョンが定まってきたら、いざ具体化していく上での準備プランに落とし込んでいきます。ここで重要なのが綿密な事前リサーチです。まずは進出先の国やエリアを見定めることから始めましょう。一言に海外進出といっても国やエリアによって経済状況・文化・価値観・法律等様々な条件が変わってきます。自社にとって最も適した進出先を見定め、必要要素や資金をより具体的に落とし込むことが重要です。

例えば現地法人を設立する場合、現地行政や諸機関への申請・登記手続き・銀行取引・税関対策・常駐員のビザなど多くのことを把握する必要があります。

また本来であれば現地へ赴き長い時間をかけて細かなリサーチをすることが望ましいです。これらを自社だけで独自で行うとすると、当然ですが相当な時間やコストがかかる可能性があり、それであっても抜け漏れないリサーチができるとは限りません。そこで事前に国内外に海外進出するためのパートナーと協力しあう事が重要となります。

 

④海外進出計画の評価と意思決定

上記のプランが策定されたら最終的に海外進出する上でのメリット・デメリットを整理してください。仮に新規市場開拓が見込め、売上拡大が十分期待できるプランであっても例えば合併トラブルや現地リソース確保の問題から実行に支障を来す場合などの十分あり得ます。広い視野を持ってリスクヘッジも念入りに検討してください。

これらのプロセスを経て最終合意が成されたら、あとはいざ実行へ。検討期間は企業や目標規模にもよると思いますが、半年から長いと1~3年かかる場合もあるでしょう。これらのプロセスもしっかりと視野に入れ海外進出のプランを検討してください。