みずほ情報総研の発表(2013年7月2日)によると、わが国は2008年以降、人口減少傾向が定着したと言われ、2040年の人口は2010年の人口と比較して16%程減少すると言われております。また、少子高齢化も進み益々日本の労働力は減少傾向を辿っています。

これら「人口減少社会」に適切に対応する事で、まだまだニッポンを元気にすることは可能ではないでしょうか?

男女雇用機会均等法の制定から社会に出てきて活躍する女性は増加しました。
また近年の産休、育児等への助成、復職支援等産後の女性の活躍の場もより整備されてきていますし、高齢者が働く事に対しての対応も進んできています。

反面、これら制度は民間主導のものではなく、受け皿となる企業自体の風土も更に変化することでより効率的に労働力、生産性の向上が望めると思いませんか?

また、働く側としても、これまでの形態に捉われない新しいワーキングスタイルを確立していく事も大切だと考えています。

近年のITの発達により「イノベーション」の領域は益々広がってきています。

以前、NHKで放映され話題を呼んだ、徳島県上勝町の「葉っぱビジネス」はその代表例だと思います。高齢化が進み、田畑のメインテナンスが困難になり、若者も減少し過疎化していた村に「新たなビジネスモデル×IT」のイノベーションにより、現在では高齢者達がPCやタブレットを駆使し現地の農業を進化させました。俗に「ツマモノ」と呼ばれる料理に添える「葉っぱ」を栽培し、市場の情報をITでキャッチし、高値で売れそうな「葉っぱ」を予測し収穫し出荷しています。また、町全体で優秀者のランキングを閲覧できるシステムを構築することで、地域の人達が良い意味で「競争」してレベルを上げています。

「過疎化・高齢者」と一見進化や変化しにくい状況でも、私達日本人は「工夫し・改善する」事に長けていると誇れる象徴的な事例ではないでしょうか?

「ITの活用」というキーワードでは、昨今注目されている「クラウドソーシングの活用」という手段もあります。ネットに接続できる環境があれば、空いた時間を活用しどこでも働く事が可能となります。年齢・性別・地域に左右されること無く、これまで復職を断念していた人でも自由に仕事をする場が提供されています。また、対象となるクライアントは日本国内にとどまらず海外も視野に入れて活躍することが可能です。既に仕事をリタイヤした方でも、やる気と時間があればいつまでも働く事が可能となってきています。

私達日本人は社会人になると、非常に丁寧に新人研修を受け、仕事をしていく中でも丁寧に経験を積んでスキルをあげています。また仕事に対する姿勢も真面目で丁寧、普段当たり前と感じている事でも、例えばアジア圏でオフショアを経験している外国のクライアントからすると仕事の品質の高さに驚くことも多々あるはずです。

もちろんグローバルに展開する為には、言語の壁もあるかもしれませんが、
例えば
「日本画等の芸術分野」
「設計や品質管理の仕組み構築」
等は言語に大きく左右されない仕事もあると思います。

現在なんらかの理由で正規社員として雇用されていない人達の労働力の発揮、更なる情報発信を続けることで、「人口減少社会」に対応しより元気なニッポンになることと考えています。

戻る