日本人が昔から当たり前の様に生活をして来た空間である「和室」。

最近でこそ、住宅が全面フローリングをされている殆ど洋室風な住宅が普及をしていますが、日本人が長年に亘って愛し続けて来た和室の空間こそ、人間が最も癒される空間であると思います。
そんな癒しの空間「和室」の文化を、もっと世界中に広げていけばどんなに面白い事でしょうか。

しかし、単に他国の一般住宅に和室をいきなり提案しても受け入れてもらえる可能性は低いので、先ずは日本家屋を何らかの形で他国の街中に移築し、そこで日本食レストランや居酒屋バーを開き、外国の方に日本の伝統的な住宅を体験して楽しさを実感してもらうと良いと思います。

日本家屋は1日の内でも表情を変えるので、例えば昼の部ではビジネスの合間に抹茶やコーヒーを提供したりする、夜の部は家族や恋人達がリラックスしたムードの中で会話を楽しめれる様にするなどです。

日本の家屋に有る程度馴染んでおられる外国の方には、日本風のホテルなどはどうでしょうか。
例えば、屏風や障子、そして季節ごとに演出する小道具として雛飾りや浴衣にコタツなど、日本文化の楽しさをじっくりと味わってもらえれる様にしてみると良いと思います。

変わったアイデアとしては、和室そのものをビジネスのオフィスに持ち込むと言う案です。
ビジネスのオフィスと言えば、どちらかと言えば殺風景でピリピリムードが漂う感じですが、1部でも和室の様な和の空間を演出した世界を入れるだけでも職場の雰囲気が変わって来ると思います。

和室の誕生は、戦乱でピリピリしていた時代に少しでもリラックスをしたいと願う人々がアイデアを出し合った中で産み出されたと聞きます。

日々競争に明け暮れる世界のビジネスマンと言う「サムライ」達にこそ、この和室と言う癒しの空間が必要だと思います。

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