日本にはパイロット社という主に筆記用具の開発や販売している会社があります。

この会社が開発し日本で大人気となっているのがフリクションシリーズです。

 

フリクションシリーズでは特殊なインクを使用しており、

一度書いた後も消すことが出来るという特徴を持っているのが

このペンの特徴です。

 

このフリクションに使用されているインクは

一定の温度を超えることで透明になる性質を持っており、

ペンの後ろに付いているプラスチックの部分でこすると

消えるという仕掛けになっています。

つまり、消しゴムで鉛筆で書いたものが消えるのとは

原理が大幅に異なるのですが、

使用感は消しゴムと鉛筆の関係に似ています。

 

そのため、鉛筆や消しゴムを使ったことのある方は

簡単に使用することができ、

日本を問わず海外でも人気を集めています。

 

そもそも筆記用具というものは日本だけでなく

世界中で使用されており、

その使用方法や使い道に大きな差はありません。

それゆえに海外展開を比較的行いやすい分野とされています。

加えて日本の筆記用具は実用性と

デザイン性を兼ね備えているものが多いため、

アメリカやヨーロッパなどでも人気となっています。

 

中でもこのフリクションが大人気になった

大きな理由として消しやすさがあります。

これまでも消すことのできるペンは

様々な形で販売されてきました。

しかし、消し方が難しかったり、

消しても少し見えてしまったり

といった特徴がありました。

 

フリクションは消しゴム感覚で消せる

簡単さと消える精度の高さが

需要と見事にマッチし、

海外でも大ヒットを飾ることとなりました。

 

日本では主に勉強や日記などに

文字を書くときに使われることの多い

フリクションですが、

海外では絵を描く際にも

よく使われています。

そのため、日本以上に

様々な色のものが売れています。

 

パイロット社はこれまでも

海外展開で成功を収めている

会社なのでノウハウもしっかりと

蓄積されています。

赤や青のペンがよく売れる日本と、

カラフルな色がまとめて売れることの多い

海外で売り方を変えているケースもあります。

 

フリクションがヒットした要因は

他にもあります。それは色の濃さです。

フリクションはカラーにもよるものの、

基本的には濃すぎない柔らかな

色合いをしています。

濃い色合いのペンは海外にもありますが、

この柔らかな色合いのペンは

海外で決して多くありません。

これがこのペンがお絵描きにも

使用される一因ともなっています。

海外展開をする上では

日本のフリクション売り場では

あまり見かけないセット売りも行われています。

通販などで気軽に買えて価格も安いため、

大ヒットするのも頷けます。