海外進出成功事例として、岡山県倉敷市にあるジーンズカジュアル企画製造販売メーカーの「株式会社ベティスミス」をご紹介します。

 

ベティスミスは1962年創業、岡山県の中心地である倉敷市で創業された従業員60名、売上高18億に及ぶジーンズカジュアル企画販売製造メーカーさんです。

設立からおよそ半世紀以上と歴史も長い同社ですが、代表取締役社長大島 康弘氏は海外進出を決断しました。

 

ベティスミスは1962年の設立以来、伝統的に培われてきたジーンズの一貫製造技術により、消費者が自分の体形と好みに合わせて、デザイン、生地、ステッチ、刺しゅうなどを自由に選んで作ることのできるオーダージーンズ事業を行ってきました。そのようなベティスミスが海外進出を決めたのが2006年、今からおよそ12年前のことでした。少しでも同社のジーンズの良さをより多くの地域に伝えたいという同社だからこその英断であったと言えるのではないでしょうか。

 

そもそも、佐賀ダンボール商会が海外進出を決断した理由は一体どこにあるのでしょうか。それは、国内市場の縮小に伴う海外市場への参入というものに活路を見出したという点が大きな要因として挙げられます。では、同社は一体どうやって海外進出を進めていったのでしょうか。平成18年の5月、国内市場が縮小傾向にあったため、海外進出を決断したベティスミスは、翌年の平成19年10月には、「地域産業資源活用事業計画」(H19〜H23年) の認定を受けたことで、ここから自社製品の販路開拓を始めていきます。そうして、翌年の平成20年11月、ついに、ロンドンのテーラーとの契約を締結し受注活動を開始することができました。さらに、この受注活動を受けて、他店や他国のバイヤーからの問い合わせがさらに増加することとなりました。さらに、ベティスミスは平成21年12月には、TOKYO EYEに出展し、中国への販路開拓を求めていきます。さらに、翌年の平成22年10月には韓国への輸出も開始するなど、どんどん海外進出を加速させていきました。そういった背景も味方につけながら同社が行った様々な地道な努力の結果、たった60人の従業員数でありながら、ベティスミスは徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。

 

同社はこの海外進出の成功のポイントとして、平成19年から採択された地域資源活用事業計画の認定や、JETROによる相談支援や中小機構によるweb構築支援などの取り組みをあげています。展示会などへの粘り強い出展や、英語版HPの創設など常に顧客やターゲットが自社ブランドをよりよく認知してもらえるような環境作りに同社は尽力されてきたそうです。

 

同社はさらなる販路開拓を目指したり、展示会やコンテストに出展を重ねたりなどして、今後も自社のジーンズブランドの知名度やブランド力を向上させていくと高い目標を掲げて現在も邁進されているようです。

 

(参考/引用元)

・中小企業庁:

https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_28.pdf

・ベティスミスHP:http://betty.co.jp/company/