海外進出成功事例として、香川県東かがわ市にある手袋・キャリーバッグメーカーの

「株式会社スワニー」さんをご紹介します。

 

スワニーは1937年創業、香川県の東部東かがわ市で創業された従業員104名、売上高52億に及ぶ老舗手袋・キャリーバッグメーカーさんです。

80年以上もの歴史を持ち国内でもその品質には定評高い手袋・キャリーバッグメーカーさんではありますが、国内での市場拡大のみならず、昭和後半における円高対応の手段として北米事業の拡大を目指した当時の社長(現相談役 三好鋭郎氏)は海外進出を決断しました。

 

スワニーは、80年以上前の創業時より伝わる製法で、一般的な手袋からスキー用のグローブに至るまで多種多様な手袋、さらにはキャリーバッグなどのバッグを製造し販路を拡大していきました。しかし、そんなマルチメーカーであるはずのスワニーですが、創業からおよそ40年が経ち昭和の後半に突入すると他の日本企業と同様円高への対応を求められることとなります。その状況の中で、スワニーは北米を皮切りに海外進出を決めたのが1980年、37年前に遡ります。80年も続く経営の歴史がある同社だからこその英断であったと言えるのではないでしょうか。

 

当時、海外においてはほとんど知名度のなかったスワニーの製品ですが、1980年にアメリカ・ニューヨーク州においてSwany USA Corpを設立しました。このSwany USAを皮切りに、4年後には中国江蘇省昆山市に中国スワニー(有)を設立するなど海外進出を果たし、多くの国において手袋製造工場運営を行うことでノウハウを蓄積させていきました。このことは同社が成功を収めた一つの大きな要因といえるでしょう。同社は、このノウハウを蓄積させるには、リスクの高い経営判断と行動力が重要であり、事業シナジーを重視し、リスクを最小限に抑えることが大切であるとおっしゃっていました。実際、同社では手袋の生産量が年間400万双に増加させることに成功し、現在では海外進出によって財務成績が安定しているといえます。そういった背景も味方につけながら同社が行った様々な地道な努力の結果、104人の従業員数をもつスワニーは徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。

 

また、同社は日本人スタッフのみならず、人種・国籍を越えたスタッフも採用し、単に海外進出を果たすのみならず、企業内における”分け隔てない文化”を醸成することによって、グローバル人材の育成にも注力しているそうです。単にビジネス先としてではなく、海外進出を通して人材開発にも取り組んでいる同社は、JETROや日本アセアンセンターなどの相談窓口を活用することで社会にも貢献しているといえます。

 

同社は今後も引き続き中国以外のアジアを含めた分散生産体制の構築を目指し、海外進出して販路拡大を目指すべく、性能の高さや多種多様な商品のラインナップを活かして、様々な資料を有効に活用しつつ製造業の全体を盛り上げると高い目標を掲げて現在も邁進されているようです。

 

(参考/引用元)

・スワニーHP: http://www.swany.co.jp/

・中小企業庁:

https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_44.pdf

 

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