海外進出成功事例として、佐賀県有田町にある有田焼やオルゴール、万華鏡等工芸品メーカーの「有限会社佐賀ダンボール商会」をご紹介します。

 

佐賀ダンボール商会は1957年創業、佐賀県の西部にある有田町で創業された従業員22名、売上高1.3億に及ぶ工芸品メーカーさんです。

設立からおよそ半世紀と歴史も長い同社ですが、代表取締役社長石川慶蔵氏は海外進出を決断しました。

 

佐賀ダンボール商会は1957年の設立以来、主に有田焼を入れるパッケージ製造を中心に今日まで歩んできました。 現在では有田焼に限らず他産地の陶磁器、ガラス製品、食品、菓子など広い分野を手がけており、ダンボール箱・化粧箱・トムソン箱・加工ダンボール等の紙器加工の製造や、包装資材各種販売を行う傍ら、2004年より開発部門として有田焼万華鏡の製造販売、有田焼万年筆・ 有田焼オルゴール・ミュゼグラスの販売など有田焼を用いた新商品の企画・製造・販売 を行っています。そのような佐賀ダンボール商会が海外進出を決めたのが2005年、今からおよそ13年前のことでした。少しでも佐賀県の工芸品の良さをより多くの地域に伝えたいという同社だからこその英断であったと言えるのではないでしょうか。

 

そもそも、佐賀ダンボール商会が海外進出を決断した理由は一体どこにあるのでしょうか。それは、2005年に開かれた世界万華鏡大会において同社の万華鏡が高評価を得たことにあります。このことがきっかけで、少しでも佐賀県の工芸品の魅力を世界に広めたいという思いが原動力となったのでした。ここから、同社はブランド力と海外販路をすでに開拓していた大手の万華鏡メーカーとの事業連携をスタートさせ、コミュニケーションを絶えず取り続けることで海外進出を加速させていきました。さらには、2008年の洞爺湖サミットでの政府記念品に同社の万華鏡が指定されたことも、知名度向上に一役買ったと言えます。本来の事業であったダンボール等の製造に加え、異業種とのコラボを通して世界でオンリーワンな高品質な製品の提供を可能にしたのでした。そういった背景も味方につけながら同社が行った様々な地道な努力の結果、たった22人の従業員数でありながら、佐賀ダンボール商会は徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。

 

平成19年からは地域資源活用事業計画の認定を受け、これを皮切りに販路を拡大しました。経営者は、松下幸之助の哲学を元に経営を行った上で、ピンチを素直な心でチャンスに変えたことが成功のきっかけであるとおっしゃっています。同社は、2009年にはアメリカやドバイなどの高級百貨店との代理店契約を結び事業を展開していきました。今では年間400本の万華鏡を販売しているそうです。。

 

同社はさらなる販路開拓を目指したり、展示会やコンテストに出展を重ねたりなどして、今後も佐賀県の経済界を盛り上げると高い目標を掲げて現在も邁進されているようです。

 

(参考/引用元)

・中小企業庁: https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_32.pdf

・佐賀ダンボール商会HP:http://www.arita-mangekyo.jp/info/index.html

 

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