海外進出成功事例として、沖縄県那覇市にある貿易卸売業の「株式会社新垣通商」をご紹介します。

 

新垣通商は1980年創業、沖縄県の中心部那覇市で創業された従業員26名、売上高13億に及ぶ貿易卸売業会社さんです。

30年以上もの歴史を持ち国内でもその品質には定評高い貿易卸売業会社さんではありますが、沖縄県の特産品であるモズクの可能性を感じて食品分野に参入し、このモズクを海外進出させたいと感じた代表取締役の新垣旬子氏は食品事業での海外進出を決断しました。

 

新垣通商は、昭和55年の創業以来免税店として、小規模の運営から始まり、徐々に地域商店として発展していきました。平成22年には香港に現地法人を設立し、日本メーカーの海外代理店ビジネスを開始させました。このようにして、新垣通商は台湾、香港に⻑年の取引先を有しており、顧客の要望に応じた日本ブランドの化粧品や雑貨を輸出するほかにも、一部日本メーカーのアジア地区代理店も行っており、比較的早期から海外進出を進めていました。しかし、そのような中でモズクという地元沖縄の特産品も同社が他に取り扱っている主力製品と同様に販促を拡大させたいという思いから、新垣通商が海外進出を決めたのが、今から遡ること5年前、2013年になります。

 

こうして、もともと地盤のある他の事業での力を活かしつつ、平成25年からは沖縄もずくの海外販売を開始するとともに、海外の食品展示 会(FOOD 台北、FOOD EXPO香港)に出展を開始させました。さらに、同年4月には台湾において現地法人を設立し、これらの子会社を通して現地でのきめ細やかな営業活動を促進させていきました。そして、半年後の平成25年10月からは、沖縄県伊是名漁業協同組合ともずくの海外輸出について事業連携を開始し、1年後の平成26年10月からは台湾の中小レストランへの小口での配送を開始しました。新垣通商が行ったこのような様々な地道な努力の結果、26人の従業員数でありながら、新垣通商は徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。

 

新垣通商によるこれらの取り組みを可能にさせたのが、JETROによる相談支援や、商談会支援といった他の団体とのネットワーク構築や、中小機構のweb構築支援です。同社は、とにかく人と人の繋がりを重要視しており、海外進出の際にも常に現地とのコミュニケーションを取ることを心がけていました。同社の代表者の方は、ブランドの商品のように、商品名だけでは商売にならないものの、展示会や商談会で少しづづ裾野を広げることができ、他商社との差別化できるOnly One 商材となることができるとおっしゃっています。

 

同社は今後も、やる気のある小口のレストランなど小さな取引先とも関係を強化させ、これまでに引き続いて高品質で安心と信頼を顧客に与えることができる製品をリーズナブルな価格で提供できるよう努めていくそうです。

(参考/引用元)

・土佐電子HP: http://arakaki-tsusho.co.jp/%e4%bc%9a%e7%a4%be%e6%a6%82%e8%a6%81

・中小企業庁:

https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_35.pdf

 

 

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