海外進出成功事例<有限会社柏崎青果/ アメリカやフランスを始めとする世界22カ国>

海外進出成功事例として、青森県上北郡おいらせ町にある農業生産、野菜卸売業及び農業保存食料品メーカーの「有限会社柏崎青果」をご紹介します。

 

柏崎青果は1991年創業、青森県の東部にある上北郡おいらせ町で創業された従業員90名、売上高15.3億に及ぶ農業保存食料品メーカーさんです。

設立から四半世紀と歴史は浅いものの、代表取締役 柏崎進一氏は海外進出を決断しました。

 

柏崎青果は平成3年の設立以来、日々の健康になくてはならない野菜、

その中でも青森県産の主力商品である安心・安全な「長芋・にんにく・ごぼう・大根」を、

年間を通じて食卓へ迅速かつ安定的に供給していました。

青森県産の農作物の魅力を広く伝えたいと言う同社の思いは国内にとどまらず、

1995年、今からおよそ23年前、ついに室町酒造が海外への進出を決めました。

少しでも青森県の農作物の良さをより多くの地域に伝えたいという同社だからこその英断であったと言えるのではないでしょうか。

また、成功の裏には志を共にする専門家や商社の存在があると言えます。同社は中小企業地域支援プログラムなども受けており、まさに一つのチームとして海外進出を成し遂げたのではないでしょうか。

 

海外進出を開始した当時は、主に長芋をアメリカや台湾へ輸出していましたが、さらにこの海外進出を加速させる事業を始めました。

それが、同社の独自技術によるにんにくに付加価値を付けた「黒にんにく」の開発です。

21世紀に入り健康志向が高まりつつある中で、この黒にんにくはこれを逆手に取る形で付加価値をつけ、

安価の中国産に対抗する形で大ヒット、2006年からの3年でなんと年商1億円を超える大ヒット商品となりました。

さらに、2009年には、この技術をごぼうにも応用し、商品が持つ歴史と品質を評価する地域への海外進出が可能になりました。

そういった背景も味方につけながら同社が行った様々な地道な努力の結果、

たった90人の従業員数でありながら、柏崎青果は徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。

 

平成25年からは地域資源活用事業計画の認定を受け、黒ごぼうや黒にんにくの国内外への販路開拓を実施し、

国内外問わず各種展示会等でPRを行い、販路を拡大しました。

経営者は、この展示会を地道に何度も連続して出場することが

自社ブランドの注目度を高めることにつながる点から重要であるとおっしゃっています。

同社は、2013年にはアメリカでの販路が400点を突破し、今ではアメリカやスペイン、フランスを始めとする

世界22カ国にまで輸出先を拡大するなど、世界からその品質を認められる存在にまで成長を遂げます。

 

同社はさらなる販路開拓を目指し、2014年にはものづくり補助金の支援を受け、

黒にんにくの製造機器を導入するなど、黒にんにくや黒ごぼうの生産を拡大し、

効率が上がり海外からの大量注文にも対応できる拠点作りを目指していき、

今後も青森県の農業界を盛り上げると高い目標を掲げて現在も邁進されているようです。

 

(参考/引用元)

・中小企業庁: https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_8.pdf

・柏崎青果HP:https://www.aomori96229.jp/outline

 

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