海外進出成功事例として、北海道釧路市にある食品加工機械メーカーの「株式会社ニッコー」をご紹介します。

 

ニッコーは1977年創業、北海道の東部釧路市で創業された従業員85名、売上高13億円に及ぶ食品加工機械メーカーさんです。

創業から約半世紀が経ち、国内でもその品質には定評高い食品加工機械メーカさんではありますが、

早々と国内の水産加工市場の成熟化と海外での自動化ニーズの高まりを感じた代表取締役佐藤厚氏は海外進出を決断しました。

 

平成8年ごろ、漁協からの依頼により制作したホタテ貝加工機のヒットを皮切りに

シャケやイクラなどの加工機械を開発し、手作業が当たり前の水産加工現場を一変させた

数々の水産加工機械は国内から高い評価を得ることができました。

しかし、そんな中で国内市場は縮小傾向になります。

その状況の中で、ニッコーが海外進出を決めたのが2009年、9年前に遡ります。

約半世紀続く経営の歴史があるメーカーだからこその英断であったと言えるのではないでしょうか。

 

ロシア極東では水産加工業が盛んになっており、そこに目をつけたニッコーは、

ロシア極東の会社と輸出入を提携しているパートナー企業と出会い、

数年をかけてこの信頼できるビジネスパートナーとともに、ロシア極東の代理店契約を締結しました。

すると、同年、ロシア極東企業へ試供品を提供が開始され、現場ニーズによる装置改良等により

販売を実現した結果、継続した注文と信頼関係を築くことができました。

このことがきっかけで、同社の持つ商品の企画から設計・製造のノウハウや商品が持つ品質を評価する欧州やアジア圏等などへの海外進出が可能になりました。

そういった背景も味方につけながら同社が行った様々な地道な努力の結果、

85人の従業員数でありながら、ニッコーは徐々に知名度と販売数を伸ばしていきます。

 

2012年には中国の大連に現地法人を設立し、中小機構のF/S事業を活用し、

東南アジアへの現地調査を実施し、顧客のニーズに応じた経営戦略を企画することで、

顧客が食品加工業務を行う際の問題点や改善点を洗い出し、それらを加工機械の製造に活かしています。

同時に、海外での同社のアフターケア体制を充実させるため、海外から自社のメンテナンス技術者を受け入れ、積極的に養成しています。

 

同社は今後、国内のみならず海外への進出して食品用加工機械の普及を目指し、単独での商談など高い目標ではなく、

F/S事業を利用することで、東南アジアなどへの海外進出を行うのみならず、現地の日本企業とも積極的にネットワークを構築するなど

小さな目標を積み上げて現在も邁進されています。同社は、この目標に向けて、このF/S事業の活用のみならず、JETROや中小機構のWEB構築支援を積極的に活用する一方、ものづくり補助金などを利用することで自社製品の品質や精度向上に取り組んでおり、これらの施策は海外進出への一助として同社もおすすめしています。

 

(参考/引用元)

・株式会社ニッコーHP: http://www.k-nikko.com/company/

・中小企業庁:

https://www.mirasapo.jp/features/policy/vol39/file/kaigaitenkai_1.pdf

 

 

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