海外進出成功事例<コアックス株式会社池田工場/ アメリカやカナダ、オーストラリアを始めとする世界30カ国

 

海外進出成功事例として株式会社コアックス池田工場様をご紹介します。

※以下、敬称略

 

コアックス株式会社は1974年、計測・通信・レーダー・制御等の機器の同軸系線路と、それに必要な接続コネクターを同時に開発し、製品として供給することを目的として1974年に神奈川県川崎市で設立されました。

同社の主要製品は、セミリジットケーブル、マイクロ波用セミリジットケーブルですが、そのほかにもマイクロ波ディレーライン、カップララインケーブルなども取り扱っています。

 

1992年には、北海道中川郡池田町に工場を設立し、以来、研究機関や研究者などを主要な取引先として着実に売上を伸ばしてきました。

 

セミリジットケーブルとは、主に電気通信などで使用される被履電線の一種で、同軸ケーブルのひとつです。

断面は、同心円状に何層も重ねたような形になっています。使用目的に応じた形状に簡単に曲げることができ、また曲げた後もその形を維持することができる特徴があります。主に高周波信号の伝送用ケーブルとして、無線通信機器や放送機器、ネットワーク機器、電子計測器などに用いられます。

 

同社が取り扱っている「セミリジッドケーブルSCシリーズ」は、同サイズのほかのケーブルに比べ、低損失です。絶縁体は厳しい許容差を維持しており、反射による電力損失を最小限に抑えています(低VSWR)。また、遮蔽性が強く、130dB以上の高い遮蔽能力を持ち、漏洩放射、および外部雑音の侵入はありません。さらに、同サイズの他のケーブルに比べ、低減衰量であることから、標準より高い電気容量を得ることができます。

同シリーズは、曲げ、巻き付け、剥き出し、ハンダ付け、およびコネクターの装着が容易で、外部導入を直にグランドできる等、優れた加工性があり、他社の製品には見られない優位性があります。さらに、電気回路におけるインピーダンスも、10Ω~20Ωと低くすることが可能になりました。

 

これらの特徴により、同製品は小型化、高集積化、高精度化、および広帯域化を図ることが可能になり、レーダーを含む通信システムをはじめ、制御システム、放送機器、医療用電子機器、コンピューターシステムなど、多岐にわたって使用することが可能になりました。

 

同社は、平成23・24年度には「セミリジッドケーブルの極低温分野への応用と高機能化」で中小企業庁の新事業活動支援補助金の採択を受けており、今最も勢いの盛んなメーカーのひとつです。

 

同社は、これまで創業以来培ってきたノウハウを活かし、海外をはじめとする研究機関の高度な要求に応える製品を、高品質、短納期、小ロットで提供し続け、海外展開を成功させてきました。

 

同社が海外展開をするきっかけとなったのが、主要ユーザーだった研究者間のネットワークによって、海外から注目を集めたことがきっかけです。爾来、これまで多くの海外の学術会議で研究成果を発表、併設展示会の出展などにより販路を開拓してきました。

現在、アメリカ、カナダやオーストラリアなどの現在30カ国以上に海外進出し、それぞれの地域の顧客に愛用されています。

 

セミリジットケーブルで海外進出をしている企業は、日本でもまだそう多くありません。そういった意味で同社はまさに、日本のセミリジットケーブルの技術力の高さを伝えるメーカーとして世界にその製品が愛用され続けています。

 

日本製のセミリジットケーブルの海外展開企業の一つとして、今後も注目され続ける企業になることでしょう。

 

(参考/引用元)

・コアックス株式会社:http://www.coax.co.jp/company

 

・中小企業庁:

平成23年度新事業活動促進支援補助金 採択事業一覧

http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shinjigyo/2011/download/110401K-23-R-1.pdf

平成24年度新事業活動促進支援補助金 採択事業一覧

http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shinpou/2012/download/0531KatsudouSien3Kekka-0.pdf

 

 

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