日本には昔から道のつく文化、スポーツが数多くあります。 例えば文化では茶道、華道、香道など。スポーツでは剣道、柔道、弓道などです。

これらの文化は他の国にはありません。あったとしても、それは最近日本から取り入れてやっているものばかりです。しかも、その精神的なものまでは他の国に根付いているとは思えません。

この一つ一つの【道】にはそれらの道具を作る職人たちがいます。この人たちも日本にしかいません。何百年も昔から代々受け継がれて、伝統を今に受け継いでいるものばかりです。 最近オリンピックでは柔道などは他の国が強かったりしますが、柔道着を作る技術まではその国に負けているとは思えません。今でも【道】に関する道具はすべて日本の職人が作っているのではないでしょうか。

スポーツだけを輸出するような形に今はなっていますが、日本がずっと受け継いできたこの【道】に関する道具や装具の製造技術を、世界に輸出して他の国でもこの技術が受け継がれることを望みます。そのために日本の匠が海外に渡って、向こうで弟子を取り、技術を教えるスクールのようなものを作ればいいのではないか、と思います。その際には技術だけでなく、日本の【道】に対する受け継がれてきた精神論までもうまく受け継がれることが理想です。 

素晴らしい日本の匠の技を、我が国だけのものにしているのはもったいない。ぜひ全世界に広げていって、製造技術のみならず、その文化やスポーツに参加する人がもっと増えるといいなと思います。 そうすれば世界にたくさんの匠が必要になり、さらに需要の増加が求められることになるんではないでしょうか。

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