現在国内中小企業が従来の大企業におんぶに抱っこ状態だった所から、自分達の技術をアピール出来るものならば、積極的に海外に売り込んで仕事に繋げていく事も可能です。

場所によっては少数人数で大量生産しないけれど、安売りする事なく、ここでしか作れないというモノが作れるならば十分に商売が出来ますし、上から全てをコントロールされる状態ではなく、自分達の技の研鑽の賜物がそのまま価値になるというのは働く側としても活力が湧くものです。

最近では地元では農家の若い連中が、結束して海外に自分達の作った農作物をネットを介して売り込む事業を起こしています。

従来の農家は農協に出したり、場所によっては個人的に市場や料亭等と契約して作物を売る等を行っていましたが、近年では地元や自分の繋がりだけではなくネット等を使って全国を相手に売り出す事が可能になり、個人的に農作物を売りに出して、それが口コミで広がりブランド力を増している所もあります。

知人農家の若い連中も、そういったツールを活用してより多くの方に食べてもらうという事に積極的に動き、ミカン等で人気商品を作ったりしています、そしてそれは国内だけでなく海外にもファンが出来ており、地域密着ではあっても、広い世界に売り出す事が可能になりました。

知人農家達若者が元気な理由として、企業で言うならば商品企画はある重役というフィルターを通し会議に通す必要があります。 会議に通るアイデアと世の求めるアイデアが一致すれば良いですが、えてしてそうでは無い場合があり、会議に通る為のアイデア作りをしてしまう事があります。 フィルターを通す事でムダを削れる事はありますが、スピードや場合によってはその熱量が削がれる事は多々あるものです。

農家でも、ある市場に認められないと展望が広げられないとかそういう部分があったようで、意外と閉鎖的なルートです。 しかし、直接食して貰えば支持される味というものはあります。 やはり自分達の納得出来るモノを、特定のルートを経由しなくても試せるというのは活力に繋がります、世界が広がるからです。

当然ながらフィルターを通さない事で無残な評価をされる事がありますが、新しい感性というのは古いフィルターに通らなくても、受け取ってくれる世界はあります。

若者がそういう場で勝負出来るというのは大きな活力であり、今後TPP等で価格が同じ土俵になっても、競争力のある農作物というのは自信を持って売りに出す事が出来ます。

自分達の自信がある商品を自由に試す事が出来る。 そして今はその世界が広がっている。 そういう土俵で仕事を行えるというのは、従来の閉鎖的な日本社会とは違って面白い部分ですし、やはりそういう開放的な視点で仕事をしている人は輝いて元気です。

それぞれの若い連中がそれぞれ長い世代を経て得た農作物作りの技術をまた自分達で融合させて新しいモノを作る。 そしてそれをまず食べてもらって反応を見ながら試し、新しい味を作る。 それが世に受け入れられ競争力がついていくというのは作り手として活力がみなぎるものです。

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