日本の技術が海外で高い評価を得ていることは誰もが知るところではありますが、日本で作られたモノが日本国内より更に海外で売れ行きを伸ばす事もあるということはご存知でしょうか。

 

ホンダの乗用車アコードは、現在日本市場の売れ行きよりも海外市場での人気が非常に高く、特にアメリカでは毎月25000台以上を売り上げるベストセラーカーとなっています。

 

アコードは1982年に初めてアメリカで生産された日本車であり、その後も現地生産を続けています。現在のアメリカ仕様のアコードは4800mmを超える全長で、3.5Lエンジンと2.4Lエンジン、2.0エンジンのハイブリッドと、北米のみの扱いになっている2ドアクーペの3.5Lエンジンと2.4Lエンジンが存在しています。北米のニーズに合わせた改良をし続けていることが北米でアコードがトップセラーであり続けている要因でもあります。

 

また、小改良でスタイルを改良することも行われていて、最新モデルでは登場から3年で前後デザインの変更という大掛かりなデザイン変更が行われています。ホンダでリアランプのデザイン中心と言う珍しいデザイン変更をしたことがあるのはここ25年で2003年モデルのアコードのみとなっています。デザイン面での変更タイミングの巧みさもアコードの北米での成功の理由と言えるかもしれません。

 

アコードはホンダが排気ガスの規制のマスキー法を世界で最初にクリアーしたCVCCエンジンを搭載したことで環境問題に対しても代々先進的な位置にあり、90年代後半にも当時世界最高レベルだったカリフォルニアの排気ガス規制をクリアしたモデルを販売しており、2003年には北米専用のハイブリッド車を販売し、2013年に現在のハイブリッド車を発売していますが、基本のガソリン車の高速道路での燃費が非常によく、アコードよりだいぶ小型で燃費の良い1.5Lエンジンを積んだホンダフィットの北米モデルと2.4Lエンジン車では高速燃費で2割程度の差しかない数値を出しています。北米で人気の高い大型のV6エンジン搭載車でも馬力の必要ないときは3気筒のみ使用して燃費を向上させるシステムなどを搭載しており、さらに最新モデルでは燃費の良い直噴エンジンにアップデートするなど市場のニーズをテクノロジーでうまくつかんでいると言えます。

 

このように、時代背景を捉えつつ販売地域特有のニーズに知り、それに答える・・技術力は日本は世界に誇るレベルですから、その技術をもってしてニーズを捉えられればおのずと成功するという事例でもあります。

 

現地のニーズをいかに把握するか、これがキーであるとも言えます。

 

 

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