イギリスに住みながらヨーロッパの高級食器とアンティーク・カップを現地調達し、日本のネット・ショップで販売している方からお話を伺いました。
海外でビジネスを展開する際、ビジネス的なハウトゥ、現地ならではの物事・・色々なキーポイントはありますが、大前提に「心に響くサービスを提供する」。このことがとても大事だなと思わせられるお話です。
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私が運営するオンラインショップで取り扱っていたメーカーは主にウェッジウッドです。一つは「キャビネット・カップ」と呼ばれているアンティーク品。こちらはお部屋のインテリアとしてお楽しみ頂くためのお品で、もう一方は日常的にご使用いただく現行品を扱っておりました。現行品と言いましても50年から60年前の物ですので現在、日本では手に入りにくいお品です。アンティーク・フェアや特別なお店、ネットなどで扱われているようですが、販売価格は一般的にかなり高価です。その点、私は現地で安価に入手することを心がけ、お客様が入手しやすい価格に設定することをモットーとしていたのもあり、イギリスからの航空運賃を含めても、日本で購入する価格の半分以下でご提供させていただく事ができました。
オンラインネットビジネスは私一人で運営をしておりました。調達先は主にインーネット・オークションです。自宅に居ながらにして、広範のショップにアクセスできるので時間の節約になります。また多くの種類のお品を目にすることもできます。さらに、日本のお客様のお好みやトレンドを調査することも大切なビジネス要素です。お客様は詳しい知識と優れた眼識をお持ちですので、こちらも幅広く勉強しなくてはなりません。お品の選定で必須となることが幾つかあります。まず、アンティークあるいは食器として価値のある確実なお品であること。メーカー、製造年、パターンなど詳細な説明が必要となります。さらに状態が良好であること。陶・磁器の性質上、ちょっとした欠点も見逃すことはできません。注意深くチェックを行い、気が付いた難点はすべて写真で紹介し、分かりやすい言葉で説明するよう心がけてまいりました。実物を見ずして購入を決断して頂くことのなりますので、精神誠意、こちらの気持をお伝えすることがとても大切です。
独自ではありますが緻密なリサーチと心を込めたサービスを提供することで、「こんなに大切に大切に包まれて、海を渡って来たのかと思うと感動で胸があつくなります」。「梱包を拝見し、販売者さんのお品に対する愛情の深さを感じることができました」。「２年間、探して・探して、人にも見つけてもらっても見つからず、諦めていたお品を手にすることができて本当に嬉しいです」。といったお声をよくいただきます。販売者冥利につきる名言に、心より感謝しております。
多くの人に愛されて、多くの人を幸せにしてきた小さなカップ。ちょっとした瞬間に、壊れてしまうこともあります。うっかり落としてしまうこともあります。壊れやすく繊細だからこそ価値があるのかもしれません。100余年に渡り幾重の戦火から逃れ、天災からも守られながら大切にされてきたカップの面々。顔の見えないお取引、顔が見えないからこそ見えてくるお客様のお気持ち。
一人で行うビジネスは辛いことも多いのですが、励まされると、その数倍もの安心に包まれます。輸送中に壊れることがないよう、梱包する時は必死の思いです。今まで愛し・愛されてきたお品が、私の不完全な梱包のために破損する・・・。それだけは避けたいと思い続けてきました。ちょっとした予算で運営できるビジネスですが、得るものは多大です。
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私たちの支援の形はいわゆるコンサルティング型ではなく、パートナーシップという考えのもと共に事業を推進する立場で支援をさせていただきます。
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