メキシコ人を雇用するにあたって驚いたこと

文化や感覚の違いにより生じる諸問題。

今回はメキシコ編です。

メキシコ人に驚いた4つのこと

日本企業のメキシコ法人設立をし、現地ローカルスタッフの採用を行っていた方からの体験談です。

メキシコ人は話を盛る。

素直な気持ちで、履歴書を読んだり面接をしたりしていると、ものすごくスキルのある人に出会ったような錯覚を覚えてしまいます。

ちょっと触った経験があれば「私はその経験があり、プロフェッショナルだ。今すぐやれる。」と言います。

しかし実際にやらせてみると、全然ダメだったりするのです。

ただし、彼らは「話を盛っている」という自覚がありません。

単にアピールがうまいのです。謙遜するのは日本人だけです。

ラテンなメキシコ人のアピール上手に乗せられないよう、気を付けましょう。

メキシコ人は給料を喋る。簡単に転職する。

これは特に、外資企業の工場が急にたくさん進出してきた地域で、人材獲得競争が激化しているような場合に起こります。

労働が売り手市場となったワーカーたちは、少しでも良い待遇を求め、お互いに情報を交換します。

そして「あっちの会社では、より高給がもらえるらしい」と分かれば、昇給をゴネるか、またはいともあっけなく転職をします。

ラテンな彼らは「気まずい」などという繊細な感情はあまり持ち合わせていないらしく、「急に退職したと思ったら、道路をはさんだ向かいの会社に次の日から勤務していて、道端で元気に挨拶された」なんて話もザラに聞きました。

メキシコ人は希望条件の後出しをする。

面接の際に、スタッフ側の希望条件や、会社側からの提供内容についてよくよく話し合い、合意したにも関わらす、入社後に「◯◯がもらえるのは当然のはずだ」などと主張してくることが何度もありました。

よくあったのが、健康保険や、携帯電話料金についてです。

特にメキシコ進出して間も無い時期には「あなたはメキシコの雇用条件について詳しくないから、私が教えてあげる」とアドバイス目線で交渉してきたりします。

こちらから改めて「雇用契約を結ぶときに、会社から提供する内容は全て説明し、あなたはそれに合意したからサインしたのですよね?」と何度も説明することになりました。

メキシコ人はマザコン?

家族を大切にする、と表現すればよいのでしょう。

しかし、日本人の感覚からしてみると、驚くレベルでのマザコンです。

男女ともに、結婚するまで全員で実家暮らしするのが当然であり、大学や仕事のために一人暮らしをするなんて、日本人はクレイジー。
(よって、メキシコには一人暮らし用のアパートが滅多にありません)

仕事に行っている昼間は、母親と離れてしまって辛いので、数時間ごとに電話。

メキシコ人を単身赴任させると精神を病む人も多く、または退職される可能性が非常に高いので、転勤の必要ないエリアの人を雇用すべきです。

おわりに

私自身、どれも最初はなかなか面食らいました。

これらの事を初めから知っていれば、上手くいったことも沢山あっただろうなと感じます。

私はメキシコでの話をしましたが、これは当然、全世界でありえる「価値観の相違」からくる問題だと思います。

海外でビジネスを展開される場合は、先に現地でビジネスを根付かせている方々とコミュニケーションを取ってみてください。

そしてなるべく多く、こういった文化の違いや価値観の違いを先に知っておいてからビジネスの準備をなさってください。

 

 

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