日本から飛行機で約4時間のところにあるフィリピン。
南国のリゾート地で物価も安く、手軽に行ける事から日本からの旅行者も多く、いたるところに日本食レストランが立ち並んでいます。

 そして近年フィリピンで注目を集めているのが英語語学留学です。

そんなフィリピンで語学留学の学校を立ち上げた日本人の方のエピソードをご紹介します。

 

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そして私は語学留学の人気の波に乗り、語学学校を作ってた経験があります。
今後、フィリピンの留学ビジネスに参入しようする方も増えると思いますが安易な気持ちで臨まないほうがいいと思います。
私自身、「出来るでしょ!」という前向きさだけを武器に学校を立ち上げとても苦労した経験から申し上げます。

 まず一番苦労したのが営業許可を取る事でした。
会社設立を請け負ってくれる日本企業などもありますが、コストを下げるため自分でやろうと決めました。
営業許可を取るためには会社を設立しなければならないのですが、フィリピンでは基本的に外国人名義の会社を作る事ができません。

なので信頼のあるフィリピン人と共同で行わなければならないのです。
真面目なフィリピン人と組まなければ会社が乗っ取られる事もあるので注意が必要です。
フィリピンで会社を乗っ取られる事は、日本人に限らずよくある事なんです…
そして会社設立のための書類、営業許可申請など日本でいう所の市役所に提出するのですが、時間がかなりかかります。
とにかく役所のスタッフの仕事が遅いのです。
何回も足を運んで徹底的にやらないと、この書類がない、あの書類が必要だと二度手間、三度手間とかかります。
必要なものを一度に言ってくれればいいのですが…
「必要なものはこれで全部ですね?」と念を押しても次に行った時にはこの書類が必要なので書いてまた来てくださいと言われるくらいです。これには正直うんざりする思いでした。
結局営業許可がおりるまで4か月はかかったと思います。

 もう一つ苦労した事は従業員の教育です。
学校のスタッフは先生、清掃員、キッチンスタッフなど全員がフィリピン人です。
ほとんどのフィリピン人が物事を覚える事ができない、嘘をつく、休みたがるの3拍子が揃っています。
これはこうするんだよと教えても、その日は覚えていても次の日には綺麗サッパリ忘れています。
ダメな事を注意したらその場ですぐに嘘を付きます。嘘というより言い訳ですかね。
そして極め付けは雨が降ったら休みます。
仕事への姿勢、考え方など教え込むのはかなりの忍耐が必要になってきます。
これは今でも続いてる事です。もちろんその必要がない優秀な人材もいます。
日本人のように熱意をもって仕事をしている人を現地で探すのは至難の業ですのでしっかりと面接を行う事が大事になってきます。

 

 この二つの苦労は、フィリピンに限らず東南アジアでのビジネスには欠かせない苦労だと思います。

日本の当たり前が通じない所ですからいろんな壁にぶち当たるでしょう。
日本でやってきた考え方を一度くしゃっとして、現地に合わせて再構築していくのもビジネス成功の鍵かもしれません。

 

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