ドイツの首都ベルリンにて2016年7月から文房具屋を経営していらっしゃる
39歳の男性から貴重な体験談を聞かせていただきました。
開店するに至った経緯からその時の想いなど、読んでいて共感される方も多いのではないでしょうか。
これから海外進出を検討している方の参考になると思います。
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私たちの支援の形はいわゆるコンサルティング型ではなく、パートナーシップという考えのもと共に事業を推進する立場で支援をさせていただきます。
(プロフィットシェアという考え方)
海外進出を検討されている、実行しようとされる担当者様へ
まずはぜひお気軽にご相談ください。
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もともとは福岡で7年ほど文房具屋を経営していました。
文房具屋とはいっても、私と奥さんの2人だけで、お互いに平日は会社員として働いていたので週末だけの文房具屋さんとしてマイペースで経営していました。
私も奥さんも2人とも文房具が好きで、とりわけヨーロッパドイツのシンプルで機能的な文房具に惹かれていました。
また自分の働いている勤務先が印刷会社で、自分自身でデザインしたものをノートやポストカードとして作成できる環境にあったこと、また私たちの身の回りに様々な作家の友人達がいたので、彼らと一緒に何か素敵な文房具が作れるのではないかと思えたことが開店の動機に繋がりました。
文房具屋では先述したようにノートや封筒、ポストカード、カレンダーやアルバムなど自分たち自信でデザインしたものや、イラストレーターの友人と一緒にポスターを作ったりするなどオリジナルのステーショナリーを中心に販売をしていました。
そうやって会社員と文房具屋のオーナーとしての両立する日々を続けながら、憧れだったドイツに2人で買付けを兼ねて旅行に行きました。
行き先は首都ベルリンです。
ベルリンは緑が溢れ、人々もどこかのんびりとしていて、それでいて面白いアーティストが集まりアートシーンは活発な街。
そんなベルリンが2人とも一目で気に入ってしまいました。
1週間程の旅行でしたが、日本へ帰る飛行機の中、いつかベルリンで生活をしよう。
そして今やっている文房具屋をベルリンに移転させようと2人ですでに話していました。
それからは何年か先にベルリンでお店を開店させることを目標に据え、2人で少しずつ準備を進めていきました。
どのようなお店にするかというイメージを膨らませたり、私たちがドイツでお店を経営するためにはビザや様々な手続きなどをどのようにしていかなればならないのかという具体的なことを少しずつ調べたり聞いたりして準備を進めていました。
そして勤めている仕事先にも退職の意を伝え、家族や友人達にも挨拶をしたあと、2016年1月にベルリンへ2人で渡航。
ベースとなる住居は日本で知り合った友人にお願いして契約がすでに出来ていたので、ベルリンに来てからはまずビザ取得への書類の準備や、住民登録、銀行口座の開設、携帯電話の契約など、最低限必要な手続きを行なっていきました。
そしてお店の物件探し。これは思っていたよりも難航しました。
日本にいる時からもインターネットで物件を探していたのですが、さすがにお店は周りの環境も実際に見てから契約したかったので現地に来て本腰を入れて探し始めました。
しかしなかなかイメージ通りの物件が見つからず、インターネットだけでは難しいと考え、実際に街中を歩いて良い空き物件を見つけたら不動産やさんに問い合わせるという原始的なやり方をスタート。
そしてそれが功を奏し、とても良い物件と契約することができました。
人通りの多い通りで、ショーウィンドウを見て気になった人がお店を訪れてくれるので、いろいろな方に自分たちの製品を紹介することができ、毎日楽しく刺激的な日々を過ごしています。
日本で作ったものが、海を超えて遠いベルリンで「素敵だね」「美しいね」と顔を見て言ってもらえるときの喜びは、他のものにまた変えられないもの。まだオープンして半年程ですが、このベルリンで長く根を張っていけるようなお店にしたいと日々頑張っています。