前述した以下の記事の続きです。
中国へのビジネス進出、知っておくべきこと <総合力と専門特化 >
本記事では、中国人消費者は何を基準に物を選ぶ???についてお話ししたいと思います。
『中国人消費者の購買選定基準とは』
中国の消費者の目はまだ不安定です。
様々な商品の本当の価値や質についての知識は、日本人に比べるとまだまだ低いのが現状です。
本物がどういう物かを知っている人が少ないと感じます。
ですから、高い物が良いのだろうという感覚がまだあります。
中国の人達は自国製品の品質についてまだ信じていません。
ですから様々な商品を海外製品に求めています。
かつ日本製品はどんな商品でも技術力が高いという評価を受けています。
つまり品質で選ぶなら日本製だという評価です。
一方で、デザイン性についてはヨーロッパ製が高い評価を得ています。
本当の品質をまだ知らない中国のお金持ちは、一律ヨーロッパ製品を選ぶ傾向にあります。
品質よりもデザイン。見かけが良い物で、高級感があり、誰でも知っている高級ブランドがお金持ちの買いたい商品なのです。
品質が如何に良くても、壊れにくくても、デザインが悪く高級感に乏しい日本製品はお金持ちには好まれない傾向があります。
多くの中国人から言われた事ですが、日本製品は実務的過ぎるというのが彼らの主張です。
中国の人達は、分からない事はわからない事として率直に質問して来ます。
私が最も恥ずかしい想いをしたのは、「貴方の会社は何が一番得意な会社なのですか?」という質問でした。
私の会社は総合メーカーとして知られていて、製造商品が山の様にあります。
日本ではそれが特徴として、良い意味で捉えられていましたので、
「たくさんの製品を製造している総合力です。」とお答えすると、怪訝な顔をされました。
総合メーカーという事は知っているので、その中で何に専門性が高い会社なのかと尋ねたのでした。
目からうろこでした。
当然専門性の高い商品があるので、語る事は可能なのですが、ここで学んだのです。
中国の人達にとっては、たくさん作っている事が良い事とは捉えていないという事を。
世界中から専門性の高いメーカーがたくさんやって来ているので、買うのなら専門メーカーが良いという傾向があるという事を。
確かに世界のメーカーを見渡してみると、多くのメーカーが何かに特化している事に気がつきました。
余り多くを携えない。最も自信がある事に特化している。
それが、最も強烈に印象付けられた事でした。
次の記事では、中国での売買する際の慣習についてお話ししたいと思います。
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