海外進出で成功をおさめた産業として日本は自動車の話しなくしては語れませんね。

 

当ブログでも度々自動車メーカーさんの成功事例についてお話しさせていただいております。

その背景には日本の技術への探究心、緻密な利便性や性能の追求があるものだと思ってます。

下記もそんな話に通ずるお話しです。

 

ホンダは2015年あたりからエンジン排気量を下げてその分のパワーをターボで補い、燃費性能に優れたエンジンを搭載するケースが増えています。

 

このターボエンジンはフルモデルチェンジごとに搭載されているケースがほとんどで、北米のシビックを例に挙げると先代モデルが1.8リッターエンジンで140馬力のものに対し、新型ターボエンジンを搭載した場合は1.5リッターで174馬力を発生しており、車体が大型化しているにもかかわらず燃費も3~4%程度向上しています。

 

このターボエンジンの普及は今後CR-Vの上級モデルが2.4リッターエンジンから1.5リッターターボへの変更が決まっており、モデルチェンジがまだ先の2.4リッターエンジン車アコードなどにも波及するのではと思われます。ターボエンジンが特にアメリカで受け入れられたのはハイパワー化と低燃費化の両立にあると言えるでしょう。

 

販売台数におけるターボ車の厳密な内訳は一般には非公開ですがシビックは月に2万7000台程度、CR-Vも25000台以上は売り上げており、その1割がターボであっても5000台を超える計算になります。

(グレードが多くターボ車が極端に高いということはないため実際にはもっと売れているものと思われます)

 

いままでホンダは北米ではシビックで1.5リッターハイブリッドを展開していましたが、シビックが1.8リッター140馬力に対してシビックハイブリッドは110馬力程度とかなり非力で、低燃費の反面価格も高いこともあり、北米市場では低排気量車のハイブリッドは最高で月5000台、2016年時点ではシビックハイブリッドも設定されておらず、車種も限られ月200台程度となってしまいました。

 

ターボ車は売り上げの部分でハイブリッドを完全に追い抜く成功を見せていますが、ホンダのスポーティなイメージとマッチしていたのも成功の理由のひとつでしょう。そしてハイブリッドの北米での税制的なメリットが薄くなったことのタイミングにターボ車を投入できたという時流の見極めは見事と言うほかありません。

 

また、ホンダのスーパースポーツカーNSXやスポーツ仕様のシビックタイプRといった車にターボを搭載できたこともイメージ面で効果を得られたかもしれません。

 

ホンダのターボエンジンの海外での成功はこういった追求の成果でもあります。

 

 

 

 

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