日本企業が世界中に進出していることは言うまでもありませんが、実はブラジルアマゾンにも、日本企業が40社近くも進出しているのをご存じでしょうか。
 
アマゾンの都市、マナウス市には世界各国からの外資系企業が集まっています。マナウスはサンパウロからも飛行機で約4時間、他の州へ移動するには飛行機か船を使わなければ移動ができなく、大変不便なところに位置しています。
 
そのため、材料や出来上がった部品等の輸送経費が莫大になってしまうわけですが、それにもかかわらず、このマナウス市にそのような沢山の企業が集中するのはなぜかと言うと、実はこの工業地帯は関税免除特権が与えられているフリーゾーンだからなのです。
 
ブラジルは世界の中でも、税金が高い国といえるでしょう。一つのものを輸出入するにも、色々な種類の税金が何重にも課されていきます。ところがこのフリーゾーンで製造してしまえば、輸入税や工場製品税が免除されたり、商品流通サービス税、社会統合計画・社会保険融資負担金が免税または減税になるという特典が与えられるわけです。そして、それを狙って世界各地から海外進出してくるのです。
 
マナウスにある日本の企業を一部ご紹介すると、工場が最大面積を占めているモトホンダをはじめ、ヤマハ、パナソニック、ソニー、カワサキ、サンヨー、ヒサミツ、フジフィルム、ダイキン、キャノン、ヒタチなどなど、他にも二輪車の部品を生産している会社もたくさんあります。そして、この日本企業がマナウス市の経済を大きく支えているわけです。
 
この工業地帯を代表すると言っても過言ではないほど大きな面積を占めているモトホンダでは日頃よりゴミを減らし、さらに工場の外へゴミを持ち出さす必要の無いよう、工場内に独自の焼却炉を持っています。
 
日本企業は汚染物質にならないよう材料を選ぶ際にも厳しい規定があり、環境保全に努めているので、他国の企業が多く存在する、この工業地帯の中でも模範となっているのです。
 
 
 

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