メキシコで日系企業の現地法人を立ち上げた方から
「メキシコの国民健康保険」についてと社会保険「INFONAVIT」について.お話を伺いました。

メキシコのみならず、どの国でもその国固有のシステムがあるかと思います。
海外進出される際の参考になればと思います。

第1回めの今回はメキシコの国民健康保険「IMSS」についてです。

 

■メキシコの国民健康保険「IMSS」

メキシコの社会保険庁は「Instituto Mexicano del Seguro Social」、通称「IMSS(イムス)」と呼ばれています。
また、IMSS庁が提供する国民健康保険そのもののことも「IMSS」と呼ばれます。これは労災の役割も果たします。
加入は義務ですので、企業は社員を雇用したらすぐIMSS庁に「この人は当社の社員です」と登録をします。駐在している日本人も対象です。
その後は毎月、会社の銀行口座からIMSS庁指定の口座に、指定された金額を振り込みます。

■IMSSで行ける病院、行けない病院

IMSSに加入している人は、公共の病院を無料で利用することができます。
メキシコの労働者には低賃金の人も多いので、医療費が無料なのは素晴らしいですね。
ただし、IMSSで利用可能な公共の病院は、貧困層を含めた多数の人が殺到するため常に混雑しており、医療水準も比較的低めなこともあって、ある程度の収入がある人は使用しません。
治安の問題もありますので、日本人におすすめできる病院ではありません。
IMSS費を毎月支払っていても、使わないのです。

さて、一定以上の水準がある人は私立の病院に行きます。
私立の病院は、日本など先進国と比べて遜色ない清潔感と医療水準を持っており、安心して診療を受けられます。
しかしその医療費は高くつきますので、それに備えた民間の保険を、福利厚生として社員に提供する会社も多いです。
メキシコに進出される日系企業であれば、少なくともホワイトカラーの従業員には、私立の病院にかかれる民間の保険を提供してあげるのがよいかと思います。

■まとめ

海外進出をする際に、進出先国の人事労務ルールを勉強する、ということが必ず必要になります。
外国には、日本とは異なる社会構造・賃金体系・倫理環境があって当然ですので、それに応じて社会保険のシステムも異なるでしょう。
よって「日本ではこうだったから、この国でもこうだろう」という思い込みは大変危険です。
必要に応じて専門家の手を借り、しっかり勉強し、決して間違のないように実行しましょう。

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