メキシコで日系企業の現地法人を立ち上げた方から
「メキシコの国民健康保険」についてと社会保険「INFONAVIT」について.お話を伺いました。

メキシコのみならず、どの国でもその国固有のシステムがあるかと思います。
海外進出される際の参考になればと思います。

第2回めの今回はメキシコの社会保険「INFONAVIT」についてです。

 

■会社が家を買ってくれる!?メキシコの社会保険「INFONAVIT」とは

メキシコの社会保険のひとつに、INFONAVIT(インフォナビット)というものがあります。

これは、100%会社負担の、住宅購入資金積み立て制度です。

メキシコで労働者を雇用したら、企業は雇用期間中ずっと従業員のためにINFONAVIT代を支払い(積み立て)、将来まとまった金額になったら、従業員はそのお金を使って住宅を購入することができます。

これは全ての被雇用者が対象なので、必然的に駐在員も対象となります。
数年でメキシコを離れる駐在員にとっては、メキシコで家を買うための積立金が義務なのはちょっと損のように思われるかもしれません。
しかし、これはメキシコにおいて義務なのです。

 

■なぜINFONAVITがあるのか?

会社が従業員に代わって住宅購入資金を積み立てる、という制度は、少なくとも私はメキシコでしか聞いた事がありません。
なぜメキシコではこのような制度ができたのでしょうか。

まず、メキシコは平均所得が低く、満足な家に住めていない人がまだまだ多いことが理由でしょう。
その状況に対し、国を挙げて、国の法律として、対処しようとしているのです。

もう一つの理由が、「メキシコ人は貯金が苦手」ということでしょう。
少々ふざけて聞こえるかもしれませんが、深刻な事実です。

もちろん賢く貯金できる人も中にはいますが、大多数のメキシコ人は、高収入でも低収入でも、給料をもらうとすぐ使い切る習性があり、給料日にはすっからかんという人がとても多いのです。
そのためメキシコでは、給料日は半月に1回、もしくは週に1回あるのが一般的です。
日本のように月1回にまとめて支給すると、月の後半ひもじい思いをする人が社会問題化するほどに続出してしまいます。

1ヶ月のやりくりすら苦手な人々にとっては、数年単位で計画的にお金を貯めて家を買うことはとても困難。
この状況に対し、国をあげて、法律として積み立て制度を作ることで、国民の生活の安定がはかられているのです。

 

■まとめ
海外進出するにあたって、赴任国によっては、日本人にとってはびっくりするような、その国独特のルールがあることと思います。
専門家の力をかりながら、間違いないように対応していきましょう。

 

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