アイルランドに住まわれている日本の方から日本の意外な食材が
人気であるという話を聞きました。
ここ最近、日本食が海外でブームですといったお話や
食品関連の日系企業の事例を投稿させていただくことが増えています。
現にアメリカやハワイ、オーストラリアやフランスなど日本食は
多くの海外へ進出しており大成功をおさめています。
ですが、もちろん日本食がそんなに知られていない国もあります。
アイルランドもそのうちのひとつ。
アイルランドでは日本のバブルのような時期が2002年頃から約6年間ありました。
日本と同じく、今は不景気となってしまいましたがバブルの時期に人々が一気にグルメになり
多国籍なレストランが急増しスーパーでも色々な食材が買えるようになりました。
かつてアイルランド料理はまずいと言われていたのも昔の話となりました。
それでも日本食はまだまだで、他の国では寿司は人気でトレンディなレストランでも
生魚を食べないアイルランド人にはいまいちウケが悪く
普通のスーパーで買える日本食材は、しょうゆだけ・・という状況でした。
それ以外の日本食材は健康食品店やアジア食材専門のスーパーでしか買えませんでした。
それがここ数年、普通のスーパーで味噌やうどん、そば、のり等、一気に日本の食材が増え
日本食が身近なものとなりつつあります。
寿司キットやインスタントラーメンも売っているスーパーがあるほどです。
アイルランドも最近は健康ブームです。
エクササイズが流行っていたり、食べ物にも気をつける人が増えてきたのが理由だと思います。
アイルランド人にとっても日本食のイメージは万国共通、多くの海外で受ける評価と同じで
とにかく「ヘルシー」というところが評判です。
そして、その中でこの1年特に耳にしたのが「パン粉」です。
こちらではフライ物を作る時、生のパン粉を使います。
そのためフライの出来上がりが少し違います。
パン粉ほどはカリッとしていません。
それでもおいしいですし、私が家で作る場合は買うと高いので
自分でパンをトーストしてフードプロセッサーで粉々にしていました。
それがここ最近テレビに出るセレブリティシェフ達がこぞって日本の「パン粉」を紹介しているのです。
パン粉はそのまま英語でも「パンコ」です。
パン粉の方が格別に表面がカリッと仕上がります。
常温でも保存可能で、扱いが楽です。
パン粉もアジア食材のスーパーでしか手に入らなかったので
今まで買った事がなかったのですが、今では普通のスーパーで買えるので
久しぶりに買って使ってみました。
魚フライの時に使ってみみましたが、やっぱりカリッカリに揚がって
それでいて中はふわっとしてとてもおいしく出来上がりました。
今回使用した商品は日本のブランドの物ではありません。
アイルランドのスーパーでは日本のブランドではない物が多い気がします。
ですので、日本の企業が「パン粉」を輸出しても、きっと需要があるのではないかなと強く思いました。