以前勤めていた会社での出来事。その会社では主にインポートのアパレル商品と自社ブランドの両方の展開をしており、業績が上がってきたためイギリス、フランスなど主にヨーロッパを中心としたいくつかの国へ海外進出する事となりました。
私自身イタリア語を話せる事もあり、イタリアの支部の担当になりました。

イタリアへは旅行にて何度か訪れた事はあったもののビジネスとしてイタリアへ行った経験はなかったのでとても緊張していました。イタリア人はよく言われている通りとても陽気で明るい性格の方が非常に多いです。しかしビジネスとなると話は異なるだろうと推測しており大きな心構えを持ちイタリアへ向かいました。

ミラノのとあるカフェで先方のイタリア人と待ち合わせしており、先に到着した私はコーヒーを飲みながら待っていました。しかし10分過ぎ、30分過ぎても一向に現れず、取引先の会社へ電話をするべきか迷い始めていました。その矢先に満面の笑みで登場した40代のストライプのおしゃれなスーツを着たイタリア人は大きな声で「チャオー!」といって登場しました。彼の遅れた理由は「ここへ来る途中に道で素敵な女性に会ったから」なのです。そう、イタリア男性にとって「愛」や「女性」へのパッションはどんな仕事よりも重要なことなのです。「もう二度と会えないかもしれない女性」は、すでに連絡先もわかっており後で謝罪すれば良いだけの取引先よりも重大であるのは当たり前なのです。

その後イタリア人の方々と仕事をする事は何度もありましたが彼らの概念は「仕事をするために生きる」のではなく「生きるために仕事をする」。どんな時でも人生を楽しむことに重点を置いているのです。日本人の一般的な概念とは180度違う彼らの考え方は、私たちの人生や仕事に対する考え方を改めて考えさせてくれますし、実際にそこから今までになかった新しいアイディアが沢山生まれました。

今回はイタリアのケースでしたが、どのような国であれ海外進出することは、日本という1つの国から殻を破り全くなかった経験やアイディアをもたらしてくれます。日本で仕事をするようにスムーズにいかない事や大きな壁も多くある事は事実ですが、会社に成長をもたらしてくれることは間違いありません。そしてこのようにたくさんの新しい出会いがあるのです。先ほどの話は以前の会社での出来事ですが、私自身もイタリアの方々とは今でも親しい友人として連絡をとりあっています。

 

▼▼▼  SotexACでは日本の零細・中小企業の海外進出を支援しております  ▼▼▼
私たちの支援の形はいわゆるコンサルティング型ではなく、
パートナーシップという考えのもと共に事業を推進する立場で
支援をさせていただきます。
海外進出を検討されている、実行しようとされる担当者様へ
まずはぜひお気軽にご相談ください。
サービス一覧
問い合わせはコチラ

 

戻る