日本の文化で今後海外でも浸透していくのではないかと思われる文化はお弁当関連の文化です。
中でもお弁当箱への注目が高まりを見せています。
日本人であれば、お弁当に対して抱くイメージは健康的な食事を子供に食べさせたいとか、昼食代を節約したいということだと思いますが、この感覚は日本独特のものなのかもしれません。
しかし、昨今の世界的な健康ブームを皮切りに日本の弁当文化が海外進出を果たしているというニュースを耳にしました。
その内容は、お弁当には多種多様な食材が入っていて健康的だとか、食事のフルコースが小さな箱の中で完結しているのは素晴らしいとかそれはもうべた褒めです。
一つの箱に色とりどりの具材が綺麗に並んでいるのがアーティスティックでクールに見えているのかもしれませんね。
お弁当がいち早く流行り出したのがフランスであるという点もお弁当に美学を感じたからではないでしょうか。
お弁当を語る上で外せないのが、大小様々な大きさでバリエーション豊かなお弁当箱です。
デパートにも特設会場が設けられたりと日本でも再度注目を集めていますし、なんと弁当箱を専門に取り扱うお店もあるほどです。
そのお店の店主は外国の方ということで、十分にビジネスになると確信したのでしょう。
日本全国から取り寄せた商品が並ぶ店内は確かに一度足を運んでみたいと思わせる力があります。
お弁当箱と言ってもシンプルなものから保温性を高めた機能的なもの、日本の伝統技術を取り込んだ芸術品と言っても過言ではないものまでありますが、海外に進出するのであればやはり日本独自の技術を取り込んだものが良いのではないかと思います。秋田の曲げわっぱを利用した弁当箱なんかは見た目も美しく、全面木材なのに電子レンジに対応した製品まであるそうですので、機能面でも十分に受け入れられると感じます。
世界には日本のように凝った弁当ではないにしろ、インドなどのように弁当が生活に密着した文化圏もありますので、日本の弁当箱が世界に広がっていって欲しいものです。