私は、大手の飲食店で働いていました。私の働いていた会社は、何店舗もレストランを経営しており、新入生などの育成にも力を入れていました。ですが、最近は安いファーストフードなどのお店が各地で増え、赤字続きでどうしたら赤字から黒字に変えられるのか、悩んでいました。
そんな中、今まで現場を仕切っていた店長が変わり、新しい店長がやってきました。その店長は、いろんな赤字のお店を黒字に変えてきた、すごい店長でした。私たち従業員は、店長はどんな風にお店を変えて黒字にするのか、とても興味がありました。
すると、新しい店長は、初めての全体での挨拶のときに、
「私は、何店舗ものお店を赤字から黒字に変えてきました。
でも、それは私だけの力ではありません。
私一人ではお店を変えることは出来ません。
従業員みんなが力を合わせることが大切なのです。
皆さんの力を私に貸してください」
と言われました。
今まで、店長の言うことだけを聞いていた私たちは、力を貸してくださいと言われるとは思っておらずびっくりしました。その日から、店を始める前に全体でミーティングをしたり、仕事に対してひとつのチームとして力を合わせて目標を持つことになりました。毎月の売上目標だけでなく、一日の売上目標を計算しだし、一日の売り上げ目標が達成したらみんなで喜び、達成できなければ、「もっとこうしたらいいんじゃないか」など売り上げ目標を達成するために意見を従業員みんなで出し合う。
そうして私たちは、新しい店長の元で2ヶ月で赤字から黒字に売上を上げることが出来ました。そして、私たちの会社は、少しずつ売上を伸ばし企業を拡大していくことができました。
私は、その考え方を教えていただいた上司に今でも感謝して、この言葉を後輩たちにも教えていきたいと思います。