私は常々考えていました。

日本は、他者に敬意を持って受け入れる事ができる国なのだと。

そのため、外国人技能実習制度ができた時はとても喜びました。
外国人に技術を伝えて行きながら、また良い技術を受け入れながら、「日本は強くなり発展して行ける!」と。

しかし実際は、日本語を覚え、日本語で書かれた試験をし、日本の資格を取得しなければ仕事に従事できないという高いハードルが立ち塞がります。
期間の3年間をほぼそれだけに使い切り、結局資格を取得できす時間切れで母国に帰って行く実習生が多いのです。

これではいけません。

せっかくの制度をこのような事で終わらせてしまってはいけないのです。
技術はすでに母国で有している人が母国の推薦を受けて来るのですから、試験はせめて英語でも可能にしてあげるべきなのです。
言葉は日々の暮らしの中で、また仕事に従事しながら自然に覚えて行けるものだからです。

仕事をして行く中で、日本にはない技術を外国人が披露し、日本人がそれを学ぶ事もあるでしょう。
また逆に日本人が披露し、外国人に技術を伝えて行く事もあるでしょう。

そうやって切磋琢磨し合いながら日本を発展させて行けるとしたら、なんと素晴らしい事でしょう。
外国人と日本人が同じ職場にいて同じ能力を持ち、同じだけのやりがいと充実感を持てる国。

それが実現できた時、漢字の「日本」ではなく「にほん」という万国共通の言葉として好感を持って受け入れられるはずです。

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