どう変わるか!?インターネット社会における血の通った営業

近年社会全体のグローバル化が進む中、人々は大切なものを忘れかけている傾向にあります。
それは他人と接触すること。

近年では幾つものSNSサイトの普及により、人と会わなくても繋がれるという不思議な現象が起こっています。
確かにSNSは便利で、自分の身の回りやチェックしたい人の一日の動向や会社の状況などがタイムラインを追うことによって把握することができます。
しかし、実際にはパソコンの液晶画面をみているだけで誰とも会っていませんし、会話のひとつも交わしている訳ではありません。

確かにコメント・メッセージなどのやりとりで交流を図ることが出来ますが、この行為だけで何か新しいビジネス、またはビジネスのコンテンツ生まれたりすることは非常に稀だと私は感じています。 何故ならそこには人との接触が無いからです。
例えばこのSNSのコメントやメッセージを1000回繰り返すより、たった1回の顔合わせや打合せの方が相手の隠れた意図や人柄を感じ取れることができるからです。

そして、その人柄や仕事に対する姿勢を認めることによって始めて新しいビジネスが動き始めるのです。

しかしながら、インターネット上だけである程度仕事が出来るようになってしまう時代はもうすぐそこまで来ています。

人との直接やり取りがなくてもメールでのやり取りや電話対応だけで仕事を動すことは今でもよくあります。
このことが今後どう発展して行くのか、それが心配でもあります。

私は現在営業職についています。
営業の根本は人との接触。
取引先の担当者の心を掴むことによって仕事を広げたり、守ったり、することができます。

人との接触は最大の柔軟剤、または潤滑剤だと私は思っています。
ただお喋りすれば良いと言うわけではありません。
目立った会話がなくても、相手の仕事への誠意や熱意が伝わってくることも有ります。
そうなると自分の出方や対応も変わってきます。
こういう相乗効果で仕事は発展して行くものだと私は思っています。

ビジネスのグローバル化が進み、国境を越えた仕事をする場合、文化や言葉の壁による摩擦が必ず生じます。このとき潤滑剤的な役割は仕事を進める上で最も大切なものとなる筈です。

その役割を担える人材を育てる事が1番大切なのではないか、と思います。
この人材により、企業もより元気に力を蓄えることができるはずです。

国境を跨ぐ、血の通った仕事を如何に行うか…それが今後の日本企業の課題だと私は考えます。

戻る